「2012年新春移籍市場、本田圭佑セリエA上陸挫折における一考察。」

 こんにちは。愛球人と申します。

 

 「愛球人ホームページ。」、第7回のブログエントリーの論題は、「2012年新春移籍市場、本田圭佑セリエA上陸挫折における一考察。」です。

 

 実質的には、ブログエントリーの本論の6回目になります。そして、サッカーブログエントリーの2回目になります。

 今回のエントリーは、自分自身、待望しておりました、コメント欄を設けるエントリーの1回目にもなります。今回は、「議論するエントリー」と「感じることを伝えながら読者と意見交換をもしたいエントリー」の中間型という位置付けになるかなと思います。

 

 私のHPにおけるブログは、過激な内容がどうしても多くなることかと思いますが、今回は、過激といいますか、良くも悪くも感性に多くを委ねる感じの文章になるかな、と正直感じております。読者の中には、私の考えに共感できない、と考える人間も少なからずいるかなと思いますが、こういう考えもあるんだ、と解釈して御拝読して頂けると、とても有難く思います。

 そしてまた、長文、駄文になることかと思いますが、何卒最後まで御拝読して頂けると、とても有難く思います。

 コメント欄を設けるにあたり、何卒、「プロフィール」欄、とりわけ、その末文にございます、「読者に対する遵守事項」を、熟読した上で、遵守事項の趣旨を御理解頂いた上で、コメント欄にて御意見を寄せて頂けると、とても有難く思います。

 基本的に、コメント欄を設けるにあたっては、文章の末文において、「読者に対する質問事項」を示したいと思いますので、それをもとにしてコメントを寄せて頂けると、とても有難く思います。

 

 では、今回のエントリーにおける考察を始めます。

 

 

 ACミラン。ユベントス。セビリア。マンチェスターU。リバプール。パリSG。マルセイユ。ガラタサライ。

 少なくとも、これまで、これだけのクラブが、本田圭を獲得リストに挙げていた、といわれています。恐らく、他にも挙げられるかもしれません(例えば、インテルミラノ、Aマドリード、マラガ、アーセナル等も、獲得リストに挙げていたであろうとは思います。さほど優先順位は高くなかったでしょうけど)。

 

 例えば、マンチェスターU。今季、10月下旬、「マンチェスターダービー」にて、マンCに対して、1対6の歴史的惨敗(退場者を出してプッツン来てしまった感じも少なからずあったように映るが)を喫した直後、現地発の報道曰く、本田圭は、下記の選手に次いでの獲得リスト上位クラスに名前を連ねる、ということが伝えられたと伺います。

 

 「ウェズレイ・スナイデル(インテルミラノ。オランダ代表)」

 「ルカ・モドリッチ(トットナム。クロアチア代表)」

 「香川真司(ドルトムント。日本代表)」

 

 まあ、香川とは実質的に同列であると伺いますが、スナイデル、モドリッチに次ぐ位置付けとはいえ、マンUがそれなりに関心を抱いていたことは、恐らく確かなのでしょう。

 尤も、スナイデル、モドリッチよりも推定市場価格は恐らく低いであろうとはいえ、現に、具体的な話までは伺えないことも、偽らざる現状であるようにも感じる訳ですが。

 

 あるいは、ACミラン。ここも、2010年W杯直後をはじめ、2011年アジアカップ終了後、2011年夏と、少なくとも3回にわたり、本田圭に強い興味、ということがいわれてきました。

 また、パリSGは、2011年夏、そして今冬と、獲得に動く云々のことがいわれてきた。特に今冬は、ラツィオと共に、獲得に動くクラブとして名前が挙がったクラブであり、1月中旬の時点で、レオナルドSDが、「マルダ(チェルシー。フランス代表)と共に、獲得リストの上位にある。」と発言したといわれています。そして、(本当かはわからないが、恐らく水面下で接触はあったのだろうと思いますが)レオナルドとザッケローニが接触した、とも伺います。

 

 マンUについては、希望論的なバイアスが少なからず掛かっていると思いますが(獲得リストに名前はあるが、優先順位的にはさほど高くないかと)、ACミラン、パリSGについては、ザッケローニと何らかのつながりが少なからずあることもあり、現実性はそれなりにあるかも、とは感じる訳です。

 というのも、ACミランは、ザッケローニが、98年~01年のおよそ3年間、指揮官を務め、98-99シーズンではセリエA優勝に導く等、ザッケローニにとって、ある種「心のクラブ」であると思うんですよね。退任時は、半ば喧嘩別れのような感じになりましたが、それでも、ザッケローニが(日本代表に就任する以前という意味では)最も輝いていたときのクラブであったと思いますから。

 

 

 で、パリSG。実は、ラツィオとパリSG、今冬の移籍市場でこの2クラブが名乗りを挙げた(1月24日以後、ラツィオが一気に攻勢をかけて、PSGは外国人枠の問題等もあり、今冬についてはフェードアウトのような感じになっていったが)、という感じである訳ですが、PSGは、現実性が充分にあるのでは、と思っていました。

 まず、レオナルドは、現役時代、ACミランで師弟関係であった(絶対的レギュラーではなかったと記憶するが、それなりに良い関係は築けていたように感じる)。鹿島で2年間プレーしており、日本への造詣が深い。

 で、現指揮官のアンチェロッティとは、アンチェロッティがACミラン監督時代に、ザッケローニがインテルミラノで、切磋琢磨していた(尤も、ザックはインテルでは1年足らずで退任に追い込まれているが)。それなりに御互いを知っているという意味で、これもプラスの要素でしょう。

 

 これに加えて、PSGのクラブとしての位置付けも、自分は、今冬(結局今回は残留になった訳だが、今夏[2012年夏]の移籍市場で本田圭が入団する可能性は充分あると思っている)、本田圭の入団が充分あり得るかも、と思うことの、大きな理由としてあったんですよね。

 というのも、PSGは、昨夏にオイルマネー傘下のクラブになった。もともとフランス国内では名門クラブとされてきましたが、ロナウジーニョ、オコチャ、パウレタ等をかつて擁しながらも、過激なサポーター等の「お家騒動」に少なからず悩まされたこともあり、「有力クラブ」から脱皮しきれずにきた。で、資金力と立地(パリは都市としてはステータスが高いので)を活かして、「ビッグクラブ」、いわば、「フランス版バイエルン」を強く志向している感じがある。

 で、世界戦略の一環として、アジア人選手が欲しいであろうこと、攻撃陣の頭数がそもそも不足していること(ガメイロ、パストーレ、メネーズ、ネネに続く存在が事実上不在)、といったことで、本田圭が欲しかったのでしょう。

 ですが、あらゆる理由、要因が考えられるかとは思うのですが、一つの理由として、アンチェロッティが、ACミラン時代の代名詞でもあった、「4-3-1-2」(または「4-3-2-1」)を採用したいことや、まずは守備面からチームをつくりたい志向からか、優先順位が後回しになった、ということで、今冬の入団が実現しなかった、ということかな、と自分は解釈しています。

 

 

 という訳で、24日以後、ラツィオが攻勢を掛けて、日本、イタリア、双方での報道もかつてないほどに過熱の一途で、自分も、「セリエA上陸が実現して欲しい。」という思いを、(実はそれまでにも強く抱いてはいたのですが)より一層強く抱くようになっていきました。

 結論的には、読者の皆様も御存知のように、「破談」でした。実は、自分は、昨夜は、「破談」を知って、就寝時、布団の中で一人泣き崩れてしまい、実はまともに寝ることができませんでしたが。

 

 自分が、本田圭のセリエA上陸実現を希望してきた理由を、下記に記します。

 

 

 (図解1)「自分(愛球人)が、本田圭のセリエA上陸実現を強く希望してきた理由。」

 

 (1)本田圭の最終目標が、スペインリーグでのプレーであることは勿論存じているが、セリエA好きの自分としては、単純に本田圭のセリエAでのプレーを観たいから。

 (2)本田圭の、選手としての特徴として、「世界最高レベルのFK」「攻撃的なポジションならばどこでも対応可能」であることが挙げられるが、「FK」「マルチロール性」以外の、持ち味としての引き出しを増やして欲しい。その意味で、「駆け引き重視」の特徴を有するセリエAは、本田圭にぴったりではないか、と思うから。

 (3)本田圭の課題点の一つに、「守備意識」が挙げられる(向上傾向にはあるが、例えば香川と比較するとやや見劣り感が否めない)。で、本田圭が今後ビッグクラブでのプレーを本気で目指すならば、「守備意識」の向上なくしては厳しいと考えられる(「創造性」も高いレベルにあるとは思うが、例えば、スナイデル[インテルミラノ]やエジル[Rマドリード]と比較すると、まだ「支配的な存在」とまではいえない)。

 で、セリエAは、守備意識の強いリーグではあるのだが、プレミアとは異なり、単純な肉弾戦ではなくて、駆け引きを基礎とする守備意識の強さ、あるいは攻守の素早い切り替えなのである。いずれ本気でスペインリーグ上陸を希求するならば、セリエAの持ち味である、「サッカーIQ」「攻守の素早い切り替え」「守備意識の向上」は、本田圭の選手及び人間としての成長にうってつけの環境であると考えるから。

 (4)セリエAは、伝統的に、本田圭のような「10番タイプ」が重宝されやすい傾向にある。このように考えると、「守備意識」は勿論、むしろそれ以上に「創造性」に磨きがかかりやすい環境をつかめると思うから。

 (5)現実論として、スペインリーグの有力クラブの攻撃陣は、高いレベルの創造性及び仕掛けを兼備している、もしくはいずれかがとても高いレベルにあることが求められる。

 その意味で、スペインリーグ上陸は勿論叶って欲しいのだが、ビッグクラブでのプレーでいえば、「

ACミラン、インテル、ユベントス」というビッグクラブを3つも擁するイタリアでのプレーは、中長期的に、イタリアのビッグクラブでのプレーを可能にし得て、それが本田圭の成長においえてプラスになるのでは、と考えるから。

 

 

 上記の5つのことが、自分が、本田圭のセリエA上陸実現を強く希求してきた理由としてある訳です。

 このことに加えて、下記に示しますが、ラツィオの選手構成も、本田圭のセリエA上陸実現への期待感を膨らませた、大きな理由です。

 

 

 (図解2)今季のラツィオの選手構成。

 (1)今季前半戦。

 (システム[4-3-1-2])

 (監督[レーヤ])

 

              クローゼ         シセ

                          (ロッキ)

                     エルナネス

 

          ルリッチ                 A・ゴンザレス

         (マツザレム)               (ブロッキ)

                     レデスマ

 

 ラドゥ          A・ジアス        ビアーバ           コンコ

(ザウリ)       (スタンケビシウス)    (ディアキテ)      (スカローニ)

                     マルケッティ

 

 

 (2)もしも本田圭入団が叶っていたら(その1。クラシッチとのダブル獲得実現時)。

 システム(4-2-3-1)

 監督(レーヤ)

 

                     クローゼ

                    (ロッキ)

 本田圭                 エルナネス              クラシッチ

(ルリッチ)              (マウリ)            (A・ゴンザレス)

              マウリ           レデスマ

             (ブロッキ)        (マツザレム)

 ラドゥ          A・ジアス        ビアーバ           コンコ

(ザウリ)       (スタンケビシウス)    (ディアキテ)      (スカローニ)

                     マルケッティ

 

 

 (3)もしも本田圭入団が叶っていたら(その2。本田圭とエルナネスの2OH採用時)。

 システム(4-3-2-1)

 監督(レーヤ)

                     クローゼ

                    (ロッキ)

              エルナネス        本田圭

             (マウリ)        (マツザレム)

          ルリッチ                  A・ゴンザレス

         (マウリ)                  (ブロッキ)

                     レデスマ

                    (マツザレム)

 ラドゥ          A・ジアス        ビアーバ           コンコ

(ザウリ)       (スタンケビシウス)    (ディアキテ)      (スカローニ)

                     マルケッティ

 

 

 恐らく、ラツィオとすれば、(2)が実現すればベスト(クラシッチとのダブル獲得が叶わなくとも、2列目を左からルリッチ、エルナネス、本田圭、2CHをマウリ、レデスマでも可能であったかと思う)だが、(3)をも考慮に入れながら、本田圭獲得を実現させたかった、という感じでしょう。

 というのも、ラツィオの選手構成的なことを述べれば、下記のような事情があるように思うのです。

 

 

 (図解3)ラツィオが選手構成的に本田圭獲得を叶えたかった理由。

 

 (1)CFクローゼ(ベテランだが、ドイツ代表のエース)、OHエルナネス(ブラジル代表。10番タイプだが、レジスタにも対応可能)、CHレデスマ(イタリア代表。アルゼンチン出身、典型的なレジスタ)が攻撃の軸。

 (2)今季は欧州CL出場権を狙い得る感じだが、全体的に選手層があまり分厚くなく、2トップの一角として期待したシセ(元フランス代表)が機能せず、また、エルナネスが封じられると攻撃が手詰まりになる傾向がある(左サイドのルリッチ[ボスニア代表]の突破力こそあるが)。

 (3)故に、エルナネスと共に、あるいはエルナネス不在時において、崩しの切り札、あるいは創造性を発揮できる選手として、本田圭に白羽の矢が経った(勿論、経済的側面も少なからずあると思うが)。

 

 

 ですので、結局、破談が決まったときは、もう、落胆と憤慨が錯綜する感じであり、そして、気が付けば溢れ出てくる涙。布団の中で号泣してしまいました。

 感覚的には、合格発表で不合格を宣告されたような感じです。

 

 セリエAで躍動する本田を観たかった。一刻も早くロシアから有力クラブへの栄転を叶えて欲しかった。このままでは、香川との差がより一層離れていきやするまいかという危機感。

 あらゆる思いが複雑に交錯して、あふれ出る涙を誘発したように感じる訳です。

 

 「未来志向」的な考察については、掲示板に委ねることにします。

 つまり、今回のエントリーは、「現在志向」的な考察、という感じでしょうか。

 

 という訳で、「読者への質問事項」を記します。

 

 

 『今冬の移籍市場における、本田圭の移籍狂想曲について、どのように考えているか、御見解を寄せて頂けると有難く思います。』

 

 

 つまり、「破談の理由、要因」「破談についてどう考えるか」「今冬の移籍実現が叶って欲しかったか」「今夏に有力クラブ栄転を叶えるために本田圭に対して願うこと」といったことが、今回の質問の趣旨としてあります。

 

 

 コメントを寄せて頂くにあたり、何卒、「プロフィール」欄、とりわけ、その末文にございます、「読者に対する遵守事項」を、熟読した上で、遵守事項の趣旨を御理解頂いた上で、コメント欄にて御意見を寄せて頂けると、とても有難く思います。

 

 長文、駄文、とても申し訳ございません。

 未熟な自分で申し訳ないですが、今後とも何卒よろしく御願い申し上げます。