「一人のスポーツファンとして、競泳日本選手権について感じること。」

 こんにちは。愛球人と申します。

 

 「愛球人ホームページ。」、第16回のブログエントリーの論題は、「一人のスポーツファンとして、競泳日本選手権について感じること。」です。

 

 実質的には、ブログエントリーの本論の15回目になります。 そして、その他スポーツのブログエントリーの1回目になります。

 今回の位置付けは、「感じること、伝えたいことを読み物的に書き綴るエントリー」ですので、コメント欄はないことを、御理解頂けると、とても有難く思います。

 また、私のHPにおけるブログは、過激な内容がどうしても多くなることかと思いますが、今回は、とりわけ過激になってしまうかな、と正直感じております。読者の中には、私の考えに共感できない、と考える人間も少なからずいるかなと思いますが、こういう考えもあるんだ、と解釈して御拝読して頂けると、とても有難く思います。

 

 現在の仕様では、ブログの閲読が見づらいと思う読者も、いらっしゃるかもしれません。

 ですので、HPの「トップページ」の下部に、「サイトマップ」がございますので、そこをクリックしますと、「サイトマップ」の半ば部分から下のところに、「ブログ」、つまり、「ブログエントリー一覧」がございます。

 で、それぞれのエントリーの論題の部分をクリックしますと、それぞれのブログエントリーが閲読しやすい感じになるかな、と思います。

 

 とりわけ、今回のブログエントリーは、「感じることをありのままに綴る」、いわば、ある種情緒的な感じの文章になるかもしれません。過激、あるいは感傷的な表現が少なからずあることを、何卒御理解頂けると、とても有難く思います。

 

 では、今回のエントリーにおける考察を始めます。

 

 

 2012年。4で割り切れる数字の年。そう、夏季五輪イヤーである。

 その意味で、陸上、競泳については、いつも以上に、観ることに熱が入る年である感じです。

 

 で、今回のメインテーマである、競泳の日本選手権。

 4月2日から4月8日までの7日間開催されました。

 

 競泳といえば、ここ数年間は、ANN(テレビ朝日系列)の事実上の独壇場状態。

 しかし今回の日本選手権で、第一印象的に強く感じること。

 

 「放映権がNHKであり、しかも最終日(8日)を除き、連日ゴールデンタイム(20時または19時30分スタート)での生中継であること。」

 

 というのも、今回の競泳の日本選手権。

 ロンドン五輪代表選考の、「一発勝負」の舞台である。

 泣いても笑っても、「歓喜」か「悲嘆」の二者択一に、否応でもなる。

 

 ああ、恐らく巨額の放映権料を支払ったんだな、と。穿った考えかもしれませんが。

 尤も、日本のメディアが、各種スポーツ中継に支払う放映権料は、他国のメディアに比して、ダブルスコアとも、それ以上ともいわれていますが(少なくとも、日本のメディアの放映権料で、IOCやFIFAの財政に大きく貢献していることは伺いますが)。

 

 

 かくいう自分も、大会期間中は、連日のように、テレビの前で一喜一憂。

 「やったー。」「おめでとう。」「うわー、くやしい。」等々。

 

 今回の競泳の日本選手権の場合、ある種とても厳しい基準が示されていました。

 

 「『派遣標準記録』(日本水連が独自に設定した、五輪本大会決勝進出ライン)を突破して、かつ、『全体2位以内』をクリアすること。」

 

 これはつまり、過去の実績がどれほど素晴らしかろうと、本番で0.01秒でも結果を出せなければ有無を言わさずアウト。逆に、過去の実績に乏しくとも、本番で0.01秒でもクリアできれば栄光の切符をつかめる。

 

 で、この「派遣標準記録」。日本水連が独自に設定した、「五輪本大会決勝進出ライン」であり、これは、「国際A標準記録」よりも、基本的に「1秒~1.5秒」程度速い記録として設定されています。

 よく、例えば陸上で、「国際A標準記録」を突破できれば出場、といわれますが、いわば、今回の日本水連の要求設定は、「国際S標準記録」を突破することが至上命題になる。

 冷静に考えれば、ある種えげつないハードルです。まあ、メダル量産のためには、それを突破してなんぼなのでしょうけれども。

 

 

 そこにあるのは何だろうか。

 幼いときからの「悲願成就」「自己実現」のための舞台。

 観ている人間に、「生きる希望」を与えるため。

 これだけ多額の放映権料を支払ってもらっているのだからという、「国家や社会の威信」。

 そして、スポーツに生きる人間としての、自分の全力を尽くすことを通しての、「復興のための一助」。

 考え得ることとしては、このような感じでしょうか。

 

 だから、自分自身、とても一喜一憂できるのかな、と思いますし、そして、多様な要素を、深く学び考えさせられる機会でもあるように、一人の人間、一人のスポーツファンとして、強く感じる訳です。

 

 そして、とりわけ、男子の競泳陣は、「打倒世界ビッグスリー」を叶えることが、事実上義務付けられている。「世界ビッグスリー」とは、誰のことか。

 

 

 マイケル・フェルプス(個人メドレー、バタフライ。27歳)

 ライアン・ロクテ(個人メドレー、背泳ぎ。28歳)

 アーロン・ピアソル(背泳ぎ。29歳)

 

 

 恐らく、読者の中で、競泳に詳しくなくとも、この3人(特にフェルプス)の名前は、聞いたことがあるのではないでしょうか。勿論、3人とも、世界記録保持者とか、あるいは世界記録経験者という、いわば、超がいくつも付くほどの「カンピオーネ」でしょう。

 

 その意味で、とりわけ、北島康介(平泳ぎ)への期待がひときわ強いのは、勿論、金メダルに最も近い存在であるからでもありますが、先述の「世界ビッグスリー」が、いずれも平泳ぎを当該種目としていないから(つまり、直接対決とならないから)、という要素が強いように思う訳です。

 

 勿論、個人的には、日本競泳陣のメダル量産のみならず、できることならば、「世界ビッグスリー」に勝っての金メダルを見てみたい。

 その意味で、入江陵介(背泳ぎ)は、ロクテ、ピアソルのいずれをも撃破することが求められる訳ですが、入江ならばできる、と自分は信じている訳です。

 

 

 で、今回の競泳の日本選手権で、とりわけ印象に残ったこと。

 

 

 (図解1)自分(愛球人)が考える、今回の競泳の日本選手権にて、特に印象に残ったこと。

 

 (1)第一人者の健在ぶり。

 北島康介(男子平泳ぎ)、入江陵介(男子背泳ぎ)、松田丈志(男子バタフライ)。

 

 (2)若手の飛躍。

 萩野公介(男子個人メドレー)、渡部香生子(女子平泳ぎ)、大塚美優(女子個人メドレー)。

 

 (3)実績に乏しかったが五輪切符を叶えた。

 松島美菜(女子平泳ぎ)、金田和也(男子バタフライ)。

 

 (4)あと一歩で五輪切符を逃した。

 酒井志穂(女子背泳ぎ)、古賀淳也(男子背泳ぎ)、金籐理絵(女子平泳ぎ)、瀬戸大也(男子個人メドレー)。

 

 

 それぞれにドラマがありますが、自分にとっては、(2)や(3)に該当する選手は、とりわけ「おめでとう!」という言葉が素直に出ましたし、(4)に該当する選手は、「うわー、くやしい。」というのが率直な思いです。

 とりわけ、男子個人メドレーは、「神童」の称号をほしいままにしてきた、萩野公介が、400mで日本新を叩き出し、200mをも含めて、2種目で優勝&五輪切符に歓喜の一方で、萩野の好敵手である瀬戸大也が、400mでも200mでも、「派遣標準記録」を突破しながら「全体3位」であったため五輪切符を逃したことは、ある種の不条理性を感じずにはいられませんでした。

 あるいは、女子平泳ぎの渡部香生子。若くして注目されて(まだ15歳、高校1年生)、重圧に押しつぶされそうになったかもしれませんが、だからこそ、女子200mで全体2位での五輪切符に、インタビューで思いが溢れ出て大粒の嬉し涙。自分も思わず涙がこぼれましたし、萩野をも含めて、五輪本番では、積極的に飛ばして欲しい、持てる全力を出し切って欲しい、と素直に強く応援したいと思う訳です。

 

 

 かくいう自分は、今年6月(8日~10日)に、大阪(長居)で開催される、陸上の日本選手権を、いずれか1日、生観戦したいと強く考えております。

 やはり、スポーツ観戦は、自分にとって、学ぶことが多いですし、ある種の精神的な栄養素的な感じがありますから。

 

 いずれにせよ、とても学び考えさせられることが多かった、今回の競泳の日本選手権でした。

 選手には、五輪本番で、持てる全力を出し切って欲しい、積極的なレースをして欲しい、と強く願っています。

 

 

 長文、駄文、とても申し訳ございません。

 未熟な自分で申し訳ないですが、今後とも何卒よろしく御願い申し上げます。