こんにちは。愛球人と申します。
「愛球人ホームページ。」、第21回のブログエントリーの論題は、「2012年NBAファイナルを回想しながら、現時点で日本バスケ界に思うことの一考察。」です。
実質的には、ブログエントリーの本論の20回目になります。そして、バスケットボールブログエントリーの1回目になります。
今回の位置付けは、「感じること、伝えたいことを読み物的に書き綴るエントリー」ですので、コメント欄はないことを、御理解頂けると、とても有難く思います。
また、私のHPにおけるブログは、過激な内容がどうしても多くなることかと思いますが、今回は、とりわけ過激になってしまうかな、と正直感じております。読者の中には、私の考えに共感できない、と考える人間も少なからずいるかなと思いますが、こういう考えもあるんだ、と解釈して御拝読して頂けると、とても有難く思います。
とりわけ、今回のブログエントリーは、「感じることをありのままに綴る」、いわば、ある種情緒的な感じの文章になるかもしれません。過激、あるいは感傷的な表現が少なからずあることを、何卒御理解頂けると、とても有難く思います。
で、現在の仕様では、ブログの閲読が見づらいと思う読者も、いらっしゃるかもしれません。
ですので、HPの「トップページ」の下部に、「サイトマップ」がございますので、そこをクリックしますと、「サイトマップ」の半ば部分から下のところに、「ブログ」、つまり、「ブログエントリー一覧」がございます。
で、それぞれのエントリーの論題の部分をクリックしますと、それぞれのブログエントリーが閲読しやすい感じになるかな、と思います。
では、今回のエントリーにおける考察を始めます。
6月。自分にとっては、欧州サッカーの移籍市場が開幕するときであることと共に、NBAが佳境を迎えるときでもあります。
で、先日(6月13日~6月22日)、NBAファイナルが開催されました。
今季の対戦カードは、「マイアミ・ヒート対オクラホマシティ・サンダー」。
結果は、4勝1敗で、ヒートが優勝。
いわゆる「スリーキングス」(レブロン、ウェイド、ボッシュ)が結成されてからでは、悲願の初優勝になりました。
かつて、自分は、1月11日のブログエントリー「、「『3・11』からの復興の具現化のために大切であると強く考えること(総論。その2)。」の文章にて、下記のことを、記したことがあります。
レブロン・ジェームズ(良くも悪くも圧倒的な個人能力で勝負を決めてしまう)
ドウェイン・ウェイド(いざという勝負どころで決定的な仕事ができる)
クリス・ボッシュ(縁の下の力持ち的役割をこなしつつ、勝負どころでの爆発力を併せ持つ)
基本的には、上記のイメージのような感じでした。
とりわけ、今回のファイナルでのレブロンの活躍は、もはや異次元であり、優勝を決めた第5戦では、「26得点、13アシスト、11リバウンド」という、いわゆる「トリプルダブル」の圧巻ぶりでした。
個人的に強く感じるのは、ヒートの第5戦のバスケ(121対106で勝利。第3Q終了時点で95対71と、24点差をつけており、この時点で勝負を決めた)は、まさしく、「理想的なバスケ」を具現化させた、ある種の「伝説的試合」に昇華たらしめた、ということです。
これはどういうことか、自分なりに、下記に記したいと思います。
(図解1)マイアミヒートのNBAファイナル第5戦のバスケの素晴らしさ。
(1)コート全体を大きく使う。そして選手全員がリングに向かう姿勢。
(2)攻守の切り替えの素早さ。球際の強さ。
(3)状況に応じたプレー選択の適格性。オフザボールでの動きの質の高さ。
(特にインサイドのボッシュがドフリーになる場面を幾つか創出していた。)
(4)3P精度の高さ。(特にM・ミラーが、8本のうち7本を成功。)
(5)パスを巧みに回せたこと。(実はこのことこそ大きな意味がある。)
敗北したサンダーが拙い闘いぶりであったかといえば、決してそうではないと思います。
確かに、良くも悪くも、デュラント、ウエストブルックに依存し過ぎたことは否めないかなと思いますが、決して分厚いとは言えない選手層で、大健闘であるというのが、正直な思いです。
そして、NBAファイナルが終わり、いよいよ、NBAも、移籍市場に突入する訳ですし、思うことは正直いくつもある訳ですが、今回のメインテーマは、NBAの移籍市場云々ではありません。
むしろ、今回のメインテーマは、このNBAファイナルを踏まえて、日本のバスケ界について、自分が現時点で感じることを、率直に綴りたい、というのが、率直な趣旨です。
歯がゆく感じるのは、日本のバスケットボール界は、中学校、高校の部活レベルでは、恐らく、最も盛んなスポーツの一つであるように思うのです。
しかし、プロスポーツのレベルになると(というか、日本のバスケ界の場合、完全プロ化が未だに実現していないこと自体が、諸悪の根源であるのだが)、世界と全くたちうちできていないのが現状です。
勿論、個人能力の問題、もともとの身体能力の問題(そもそも高さで対抗すること自体不可能なことを受け入れることが大前提にならざるを得ないかと)、これによるところは、正直少なからずあることは、否めないかもしれません。
ですが、やりようによっては、日本のバスケ界も(特に女子は)、世界に対して、ある程度の水準レベルまでならば、対抗し得る余地はあるかもしれない、と思う訳です。
勿論、ここで強調したいのは、「完全プロ化」なくしてはあり得ないだろう、ということです。
そして、「完全プロ化」実現のためには、とりわけ、運営面における荒療治やむなしであろう、とも、正直強く感じる訳です。
ですが、ここでは、むしろ、主として「戦術的観点」から、自分なりに考察したい、と強く感じる訳です。
勿論、「スリーキングス」のような個人能力を、日本人選手が身に付けることは、正直困難であろうと思います。特にレブロンのように、PGからPFまで何でもできてしまう選手は、NBAの歴史上でさえ、そうはいない存在です(あえて言えば、マジック・ジョンソン[元レイカーズ]くらいか)。
ですが、「考え方」としては、ヒートのスタイルを参考にすることは、可能であるように思う訳です。とりわけ、「コートを大きく使う」「パスを積極的に回していく」(3Pを積極的に活用する)、この3点は。
日本人選手の傾向として感じることとして、下記のことがあります。
(図解2)一人のスポーツファンとして、バスケの日本人選手の全体的傾向として感じること。
(1)インサイドでの体格勝負はまず見込めない。
(2)スピード、バスケIQは他国に対抗し得る。
(3)シュートレンジが広い(例えば男子で得点王争いの常連の川村卓也[リンク栃木]は、全体のうち3Pシュートの試投率が40%を超える)。
(4)ガードタイプの選手が多い(例えば男子ならば、PGにやたら好選手が集中している。田臥勇太[リンク栃木]、柏木真介[アイシン]、五十嵐圭[三菱電機]、西村文男[日立]、等々)。
例えば、インサイドの場合、女子で体格面で世界と対抗し得るのは、渡嘉敷来夢(JX)くらいでしょう。高田真希(デンソー)も有能な選手ですが、シュートレンジが広くなく、体格にもあまり恵まれていないので(183cm)、世界の舞台だとどうしても苦戦の傾向にあります。
男子も然りで、竹内兄弟に多くを依存してしまっており、頼みのセンターの伊藤俊亮(リンク栃木も、今季で33歳(しかもここ数年は故障癖に苦しんでいる)、下降線の感じが否めません。
女子の方が有望と述べましたが、現実には、世界の舞台では(いずれは渡嘉敷を主体にすることが望ましいが、渡嘉敷は慢性的に故障癖を抱えている。故にインサイドは高田氏んへの依存度が高まり、世界の餌食になってしまっている)、大神雄子(JX)が、それこそレブロン的な活躍が求められているのが実情です(確かにPGもSGも高次元でできるが、良くも悪くも、大神をSGで固定できないと世界と対抗できないのが現状)。
勿論、つまるところは、運営面の抜本的改善(男子、女子のいずれも、8チーム程度での1リーグ制、そして全国にまんべんなくチームを配置、勿論完全プロ化)が不可欠であると思います。
そして、代表活動に充分な時間を割けるようにする(個人能力で勝てない分、戦術面の強化が必要)、及び、スタジアム(バスケの場合、アリーナと表現する傾向が強い)が、熱狂的な雰囲気を創出できるようにする工夫が必要であるように思います。
NBAのアリーナには、いつかぜひ行きたい、生観戦を叶えたいと強く思うのです。
しかし、日本のバスケの場合、その雰囲気があまり生み出せていない。
社会人野球の延長線上なの?と思ってしまうことが、少なからずあります。
何というか、ある種、「うおー」と盛り上がれるような、そういうアリーナをいかにして創出するのか。そのためには、結局、「完全プロ化」「選手の質の向上」なくしては厳しいように思う訳です。そして、「完全プロ化」と「縮小再編」を、ある種のパッケージで進める、これが不可避であるように、自分は感じている訳です。
で、戦術面に話を戻せば、下記のことが、大切になってくるのかな、と思うのです。
(図解3)現時点における、中長期的観点での、日本バスケ界が理想として欲しい戦術(スタイル)。
(1)インサイドでは勝てないので、ガードを軸とする「バスケIQ」で勝負する。
(2)頭脳で勝負するならば、PGの役割こそ重要になる。故に、PGを軸とするバスケが望ましい。
(3)いかにして3Pを高確率で決めるかがポイント。そのため、ボールを積極的に回すことが求められる。
(4)攻守の素早い切り替え。球際の強さの向上(守備意識の向上なくしては勝負できない)。いかにして速攻を創出するかの戦術練習の徹底。
(5)できれば、インサイドでも3Pを放てるPFを育成して欲しい(NBAでも、ボッシュ、ストウダマイヤー[ニックス]、ノビツキー[マーべリックス]等が、3Pを放てるPFとして成功している)。
(6)必要に応じて「3ガード戦術」を駆使する。特に、シュートを高確率で決め得る「エース級SG」の確立が重要になってくるかと。
いずれにせよ、日本バスケ界の将来像の構築のことは、自分も、折に触れて、ブログエントリーで考察して行ければ、と強く考えております。
今回の考察は、あくまでも、現時点での試験と解釈して頂けると、とても有難く思う感じです。
長文、駄文、とても申し訳ございません。
未熟な自分で申し訳ないですが、今後とも何卒よろしく御願い申し上げます。