「2012年夏、Jリーグ勢がACLトロフィーを実現するために必要なことの一考察(その1)。」

 こんにちは。愛球人と申します。

 

 「愛球人ホームページ。」、第22回のブログエントリーの論題は、「2012年夏、Jリーグ勢がACLトロフィーを実現するために必要なことの一考察。」です。

 

 実質的には、ブログエントリーの本論の21回目になります。そして、サッカーブログエントリーの5回目になります。

 

 今回は、掲示版とのコラボエントリーの4回目、という位置付けです。今回は、「議論するエントリー」と「感じることを伝えながら読者と意見交換をもしたいエントリー」の中間型という位置付けになるかなと思います。

 今回は、とても長い文章になるので、(その1)(その2)(その3)に分割して執筆させて頂きます。

 

 ブログ本体については、コメント欄は設けません。その一方で、読者との議論、意見交換的な意味付けとして、掲示板にてコメント欄を設けさせて頂く感じです。

 私のHPにおけるブログは、過激な内容がどうしても多くなることかと思いますが、今回は、とりわけ過激になってしまうかな、と正直感じております。読者の中には、私の考えに共感できない、と考える人間も少なからずいるかなと思いますが、こういう考えもあるんだ、と解釈して御拝読して頂けると、とても有難く思います。

 

 今回は、「2012年夏、Jリーグ勢がACLトロフィーを実現するために必要なことの一考察。」とあります。

 人間の数だけ個性があるように、サッカーファンの数だけ価値観があるかなと思いますし、今回、ここに示すのは、あくまでも自分(愛球人)の価値観に過ぎません。

 「プロフィール」欄に、自分なりの「サッカー観」を示しておりますので、それを閲読した上で、今回のエントリーの文章を御拝読して頂けると、とても有難く思います。

 

 では、今回のエントリーにおける考察を始めます。

 

 

 2007年11月14日。浦和レッズ、ACL初優勝。

 この出来事は、日本サッカー界にとって、一つのステージへの到達を証明したことであると思いますし、現在でも、嫌自分にとっては、永遠の誇りであるように、強く感じます。

 

 で、その後、2008年、ガンバ大阪がACL優勝。

 これが、Jリーグ勢、2年連続2回目のACLトロフィーとなりました。

 

 しかし、その後はどうか。

 

 

 (図解1)ACLでのJリーグ勢成績(2007年以後)。

 

 2007年(浦和[優勝]、川崎[8強])。

 2008年(G大阪[優勝]、浦和[4強]、鹿島[8強])。

 2009年(名古屋[4強]、川崎[8強]、G大阪[16強]、鹿島[16強])。

 2010年(G大阪[16強]、鹿島[16強]、川崎[GL]、広島[GL])。

 2011年(C大阪[8強]、名古屋[16強]、G大阪[16強]、鹿島[16強])。

 2012年(名古屋[16強]、柏[16強]、FC東京[16強]、G大阪[GL])。

 

 

 ここで留意すべきことは、2009年以後、現行のような、「ラウンド16」方式が導入された、ということです。そしてその形式になってから、Jリーグ勢は、ほとんど全く勝てなくなってしまっている。

 これだけをみると、Jリーグの超過密日程(はっきりいえば、チーム数が多すぎる。16チームが限界ではないか)が、諸悪の根源であるように映りますし、確かにそれも一理あるのですが、それだけなのだろうか、いやむしろ、それ以上に問題の本質があるのではないか、と自分は感じる訳です。

 

 ここで、2009年以後の決勝トーナメントでのJリーグ勢の戦績を、示してみたいと思います。

 

 

 (図解2)ACLでのJリーグ勢の決勝トーナメントでの戦績(2009年以後)。

 

 (1)2009年。

 (16強)名古屋(勝利、水原三星[韓国])、鹿島(敗北、FCソウル[韓国])、川崎(勝利、G大阪)。

 (8強)名古屋(勝利、川崎)。

 (4強)名古屋(敗北、アルイテハド[サウジアラビア])。

 

 (2)2010年。

 (16強)G大阪(敗北、城南一和[韓国])、鹿島(敗北、浦項[韓国])。

 

 (3)2011年。

 (16強)C大阪(勝利、G大阪)、名古屋(敗北、水原三星[韓国])、鹿島(敗北、FCソウル[韓国])。

 (8強)C大阪(敗北、水原三星[韓国])。

 

 (4)2012年。

 (16強)名古屋(敗北、アデレード[豪州])、柏(敗北、蔚山現代(韓国])、FC東京(敗北、広州恒大[中国])。

 

 

 上記のことから、つまり、Jリーグ勢は、2009年以後、日本勢の直接対決を除いての、外国勢との対決という意味では、1勝10敗。そう、2009年に、名古屋が水原三星に勝利したのが最後、ということになります。

 これほどまでに勝てないとは。正直、とても悲しくなります。

 

 勝てない原因、理由は、恐らくいろいろとあるでしょう。

 このことの一端を、2012年のACLのラウンド16を例に、考えてみたいと思います。

 

 第一に、名古屋対アデレード。選手の個人能力は、名古屋の方が上であったと思うのです。試合内容自体も、名古屋の方がむしろ押し込んでいたように映る。故障者続出、そして、ケネディの絶不調を考慮する必要はあるかもしれません。

 しかし、それを割り引いても、「ゴールに向かう気持ち」で、名古屋はアデレードに劣って映った。そして、長年指摘されていた、若手育成を充分にできなかったことのつけを支払わされた感じも覚えました。

 

 第二に、FC東京対広州恒大。スコアこそ0対1でしたが、内容は、それこそ、例えば、インテルミラノ(CL常連チーム)とチェゼーナ(プロビンチャ)とのサカ、それ以上のレベルの差を感じました。申し訳ないけど、個人能力があまりにも違いすぎる(特に攻撃陣)。

 コンカの創造性、ムリキの爆発的スピードに、ほとんど全く対応できていませんでした(クレオの高さには、辛うじて対応できていましたが。それと、ムリキが故障気味だったから、、1失点で済んだ、それが正直な感じかな、と)。

 

 試合を見ていて、特にFC東京対広州恒大は、申し訳ないけど、勝てる感じがしない、それが正直な感じだった。これは、2007年に浦和がACLに優勝したときは、このような感じは抱きませんでした。

 

 

 もはや衝撃といわざるを得ない。しかし、Jリーグ勢がACLで勝てなくなったことには、何か根深い要因があるのではないか、自分は、どうしてもこのことを、強く抱いてならない訳です。

 

 

 という訳で、長い文章になりますので、続きを(その2)にて記します。

 何卒、最後まで御拝読して頂けると、とても有難く思います。

 

 よろしく御願い申し上げます。