「2012年NPB、セリーグCS最終S第6戦、『10・22』を終えて思うこと(その2。クライマックスシリーズ、3時間半ルール、統一球、それぞれ是か非か)。」

 こんにちは。愛球人と申します。

 

 「愛球人ホームページ。」、第28回のブログエントリーの論題は、「2012年NPB、セリーグCS最終S第6戦、『10・22』を終えて思うこと。」です。

 

 実質的には、ブログエントリーの本論の27回目になります。そして、NPBブログエントリーの1回目になります。

 

 では、今回のエントリーにおける考察を始めます。

 

 

 (その2)では、3つのことについて、自分なりの見解を示したいと思います。

 それは、下記の3つです。

 

 「クライマックスシリーズのあり方をどうすべきか。」

 「3時間半ルールは継続すべきか否か。」

 「統一球は継続すべきか否か。」

 

 では、まず、「クライマックスシリーズ」から、自分なりの見解を示したいと思います。

 

 

 (図解4)「クライマックスシリーズ(CS)、ポストシーズン改定案私案(2012年秋版)。」

 

 (1)CS出場チームは、現行通り、セパ共に、上位3チームがCS出場とする。

 (2)CS第1Sは、4試合制(2位チームに1勝のアドバンテージ。「2-1-1フォーマット」)。第1戦水曜日(2位ホーム)、第2戦木曜日(2位ホーム)、第3戦土曜日(3位ホーム)、第4戦日曜日(2位ホーム)。

 (3)CS最終Sは、4試合制(1位チームに1勝のアドバンテージ。「2-1-1フォーマット」)。第1戦水曜日(1位ホーム)、第2戦木曜日(1位ホーム)、第3戦土曜日(2、3位ホーム)、第4戦日曜日(1位ホーム)。

 (4)日本シリーズは従来通り7試合制、「2-3-2フォーマット」とする。

 (5)リーグ優勝は、CS最終S優勝チームと同一とする。2位はCS最終S敗退チーム、3位はCS第1S敗退チームとする。

 (6)予告先発、3時間半ルールは一切適用しない(頭脳戦を強化する一方で、より一層全力勝負感を強めるためでもある)。ただし、延長は最大12回までとする。

 (7)引き分けは、CSではそれぞれに0.5勝とカウントする。日本シリーズでは、引き分けの場合はプラス1試合とカウントする。

 

 

 つまり、何がいいたいのか。自分の考えとしては、下記のことです。

 

 

 (図解5)(図解4)のようにする、自分のポストシーズンに対する考え方。

 

 (1)今後、WBCをはじめとする「世界基準」を考慮する際、「短期決戦」のステータスをより一層向上させるべきと考えるから。

 (2)4試合制にすることで、先発の頭数が少なくとも短期決戦を戦い得る余地をつくったり、リリーフ陣を惜しげもなくつぎ込める「継投の妙」をより強められるようにするため。また、下位チームにとって、2試合目までに1勝すれば3試合目で本拠で戦えるようにすることで、「アップセット」(下克上)の可能性をより強められるようにするため。

 (現行制度では、特に最終Sでは、6連戦は特に投手にとってあまりにもハードすぎる。そして「継投の妙」を発揮しようにも、特に第5戦、第6戦くらいになると「ガタがくる」。試合の質を高めるためには、CSでは4試合くらいが妥当かと。)

 

 

 というのも、例えば、NBAでは、30チーム中16チームまでが、ポストシーズンに進めます。

 勝率5割を切っていてもプレーオフ、ということもあれば、1位チームが8位チームに負けた、ということも、現実にあったりします。

 ボストン・セルティックスのように、「短期決戦にピーキングを合わせる」ことを露骨にするチームも、少なからずあったりします。

 

 CSのステータスを高めることで、そして、「2-1-1フォーマット」にすることで、特に、広島、横浜といった、1位になることがすぐには難しいチームにとっては、「3位になれば短期決戦で日本日になれるかも」という希望が持てて、それが日本球界の質の向上になり得るように思うのです。

 

 CSのあり方を改定すべきとは思いますが、CS廃止には大反対です。

 むしろ、CSをより充実させることこそが、日本球界のステータス向上になり得るのではないか、と自分は考えます。現に、CSは、なんだかんだいって、観客の盛り上がりがとても強いものがありますから。

 

 

 では、次に、「3時間半ルール」について。

 

 これについては、自分は、「3時間半ルールは残すべきと思うが、細部においてさらなる工夫が必要。」と強く考えております。

 では、「3時間半ルール」について、具体的にどのように見直すべきか、自分の考えを示したいと思います。

 

 

 (図解6)私(愛球人)が考える、「3時間半ルール」の改定案。

 

 (1)「3時間半ルール」の基本線は継続する。

 (2)理由としては、「観客への配慮(終電を気にしないようにするため、子どもが翌日の学校に支障が出ないようにするため、等々)」「テレビ(特に地上波)中継をより一層促進させるため」「駆け引きの向上」の3点。

 (3)ただし、ポストシーズンでは、「3時間半ルール」は採用しない(延長最大12回制は継続採用)。

 (4)「6回裏終了後2時間40分経過」「7回裏終了後3時間経過」「8回裏終了後3時間10分経過」のいずれかに該当する場合は、有無を言わせず「9回裏終了」とする(あまりにも露骨な「引き延ばし戦術」の抑止のため)。

 (5)「9回表終了後3時間20分経過」該当時は、「9回裏終了」とする。また、10回以後についても、そのイニングの「表突入時3時間15分経過」「表終了時3時間20分経過」該当時は、当該人数の裏で自動的に終了とする。

 

 

 上記のように、細部において細かい規定をいくつか設けることで、「3時間半ルール」を逆手に取る「無意味な引き延ばし戦術」を抑止するようにすれば、「3時間半ルール」を活かした「駆け引き」がより一層質が高まるのではないか、と強く考える訳です。

 

 で、自分自身、「3時間半ルール」は絶対に必要である、と考える訳ですが、特に、「観客の帰宅を考慮」の意味合いが強いのです。

 これは、さすがに、試合終了が22時を過ぎてくると、自宅が遠く(球場から60分以上離れている場合)にある場合だと、終電、あるいは、翌日の子どもの学校を気にせざるをえなくなるのではないか(子どもの学校を考慮すれば、24時には就寝するのが望ましい。そう考えると、帰宅のデッドラインが23時くらいになり、逆算すれば、21時40分くらいの収量が、事実上のぎりぎりのラインになってくるから)。

 そう、「ファンあってのスポーツ」という考えに照らせば、少なくともレギュラーシーズンは、ある程度時間に区切りを持たせざるを得ない、だから、「3時間半ルール」はどうしても必要である、と自分は強く考える次第です。

 

 

 では、そして、「統一球」について。

 結論的に述べれば、自分は、下記の考えを持っています。

 

 「統一球は絶対に、一刻も早く廃止すべきである。『ほどほどに飛ぶ』ボールがベターではないか。あまりにもロースコア過ぎて、『わくわく感』に乏し過ぎる。これはいかがなものかと思うから。」

 

 上記のことを、自分は強く抱く次第です。

 

 

 つまり、今回のエントリーの趣旨は、下記のような感じになります。

 

 「CSのより一層の充実、そして4試合制でのある種の『規則化』が必要。それにより、試合の質が高まり得るはず。また、下位チームにも1試合の本拠開催権を付与すべき。」

 「3時間半ルールは継続すべし。ただし、細部での付帯的な規定が必要。無意味な引き延ばし戦術へのある種の抑止力がどうしても必要。」

 「統一球は即刻廃止すべき。ただし、『ほどほどに飛ぶボール』にすべきとは思うが、長打力に頼り過ぎない、『つなぐ野球』に重きを置いてしかるべきとも、併せて強く考える。ただし、ある程度打撃重視の野球であって然るべきとも思う。」

 

 上記のことが、自分が現時点で強く抱く考えです。

 

 

 長文、駄文、とても申し訳ございません。

 未熟な自分で申し訳ないですが、今後とも何卒よろしく御願い申し上げます。