「2012年衆院選、一人の若い世代として感じること(その1)。」

 こんにちは。愛球人と申します。

 

 「愛球人ホームページ。」、第32回のブログエントリーの論題は、「2012年衆院選、一人の若い世代として感じること。」です。

 

 実質的には、ブログエントリーの本論の31回目になります。そして、復興、社会貢献ブログエントリーの14回目、日本社会、日本政治ブログエントリーの1回目になります。

 

 では、今回のエントリーにおける考察を始めます。

 

 

 まず、(図解1)にて、今回の2012年衆院選の確定議席を、自分なりに下記にて示したいと思います。

 

 

 (図解1)2012年12月16日衆院選、党派別確定議席(投票率59.32%)。

 

 自民  民主 公明 維新 未来 みんな 共産 社民 その他 合計

 294  57  31  54  9   18  8   2   7  480

(237)(27)(9) (14)(2) (4)(0) (1) (6) 300(小選挙区)

[57] [30][22][40][7] [14][8] [1] [1]180[比例区]

 

 

 で、今回の衆院選では、自分自身、かつて政治学を学んでいたこともありますから、自分なりのシミュレート分析を、2回してみました(1回目が12月6日、2回目が12月14日)。

 では、下記に、2回目のシミュレート分析の結果を、自分なりに示してみましょう。

 

 

 (図解2)2012年12月16日衆院選、自分(愛球人)の第2回シミュレート分析(12月14日)。

 

 自民  民主 公明 維新 未来 みんな 共産 社民 その他 合計

 293  59  25  53  21   11  8   2   9  480

(226)(28)(8) (20)(7) (4)(0) (1) (7) 300(小選挙区)

[67] [31][17][33][14] [7][8] [1] [2]180[比例区]

 

 

 今回は、シミュレート分析を自分なりにしていたこともあり、展開自体は、ある程度の「覚悟」はできていたつもりです。

 開票速報自体は、子どものときから、というか、自分自身、特に1993年の「非自民政権誕生」に、子ども心に強い衝撃を覚えたことや、1995年の「阪神淡路大震災」の被災経験、及び、「いじめ」に何度も苦しんできたこと、この3つが、自分自身の生き方に、強く大きな影響を与えている感じがあります。

 

 で、自分が選挙権を得たのは、国政選挙では、2005年衆院選からです。

 それから2回の衆院選は、自分にとっては、下記のような感覚でした(書きためている手書きの日記のメモをもとにして、という感じですが)。

 

 

 (図解3)自分(愛球人)にとっての、選挙権取得後の2回の衆院選。

 

 2005年衆院選(度肝を抜かれて、天を仰ぐ思い。郵政民営化には強い違和感を抱くけど。)

 2009年衆院選(歴史的革命が起こった。1993年衆院選に匹敵、いやそれ以上かもしれない衝撃。しかし、いやだからこそ、「志向する、理想とする日本社会像」を明確に描いて明示して欲しいと強く願う。)

 

 

 そして、今回。自分にとって、どのような感覚であるのか。

 率直な思いを、自分なりに記してみようと思います。

 

 

 (図解4)自分(愛球人)が率直に現時点で抱く第一印象的な感覚(2012年衆院選において)。

 

 「この日本社会は果たしてどこへ向かうのか。民主党の歴史的大敗は当然の帰結てあると思うが、だからといって、現在の自民党にも激しく強い違和感を覚える。その意味では、2005年衆院選のときの感覚と相通ずるかもしれない。

 子どもの未来、震災復興、卒原発(再生可能エネルギー)、いのちが尊重される社会。いわば、自民でも民主でもない『第3の道』はできないものかと思ったが、第3勢力は想像よりは伸びなかった感覚を抱く。

 というか、復古的勢力の想像以上の強大ぶりを思い知らされる。なんなんだ、この得体のしれない突風のような感覚は。

 そしてなおさら厄介なのは、現在の自民党は、かつての、いわゆる『古い自民党』とは、似て非なるもののように映ることである(かつての自民党は、いわゆる農村政党的な良さこそが持ち味であったと思っているので)。

 いずれにせよ、『子ども、若者が笑顔、希望、志に向かって、一人一人が光り輝ける社会の実現』、あるいは、『震災以前よりも素敵な姿になり得る、コミュニティー創出を主体とする復興の実現』、『卒原発、脱原発及びそれに裏打ちされ得る再生可能エネルギーの推進』、そういったことが、むしろ遠のいていくのではないか、負の意味での過度の競争主義的な社会へと突き進んでいくのではないか、と危惧するのだが…、と。

 しかし、どのような政権の枠組みであろうとも、自分たち若い世代ができることは、よりよい社会の実現のために、たとえ微力でも、その志、想いを持ち続けること、希望を絶対に諦めないこと。このことを、強く大切にし続ける必要があるのではないか。」

 

 

 やや過激な感じになったかもしれませんが、上記のことが、自分が現時点で抱く率直な感覚としてあるんですよね。

 

 ここで、今回、自分自身、とても興味深い記事がありますので、下記に、その記事のリンクを、貼らせて頂こうと思います。

 

 

 (図解5)2012年衆院選に関係するリンク集。

 

 (1)「20代、一票に何を託す?」(西日本の20歳代の若い世代12人の声。)

 (『朝日新聞』2012年12月16日朝刊大阪版35面。)

 http://www.asahi.com/senkyo/sousenkyo46/news/OSK201212150123.html

 

 (2)米国大統領選挙におけるネガティブキャンペーンを考察した、ある女子大学生の論文のPDF(同志社大学。このPDFの22頁~31頁が該当部分)。

 http://ynishiza.doshisha.ac.jp/teach_other/takiboyo/TakiboyoII_04.pdf

 

 (3)「ドットジェイピー」(NPO法人)。

 (HP)http://www.dot-jp.or.jp/

 (FBページ)http://www.facebook.com/ryuchantigers/favorites#!/dotjp?fref=ts

 

 (4)「学生団体ivote」(学生団体)。

 (HP)http://www.i-vote.jp/

 (FBページ)http://www.facebook.com/ryuchantigers/favorites#!/ivote.japan

 

 (5)「僕らの一歩が未来を変える」(高校生による学生団体)。

 (HP)http://hgst-pw.tumblr.com/

 (FBページ)http://www.facebook.com/ryuchantigers/favorites#!/hgst.pw?fref=ts

 

 (6)「子ども国会」(学生団体)。

 (HP)http://kodomokokkai.web.fc2.com/

 (FBページ)http://www.facebook.com/ryuchantigers/favorites#!/kodomokokkai?fref=ts

 

 (7)「いれぽよ」FBページ。

 http://www.facebook.com/ryuchantigers/favorites#!/irepoyo?fref=ts

 

 (8)「I Will Voteー未来を選べー」FBページ。

 http://www.facebook.com/ryuchantigers/favorites#!/iwillvote.jp?fref=ts

 

 (9)「10代がネットで選挙 teens opinion」。

 (FBページ)http://www.facebook.com/ryuchantigers/favorites#!/teensopinion.jp

 (HP、コメント集)http://teensopinion.jp/messages

 (HP、10代の声)http://teensopinion.jp/report

 

 (9)「I Will Voteー未来を選べー」FBページ。

 http://www.facebook.com/ryuchantigers/favorites#!/iwillvote.jp?fref=ts

 

 (10)「迷える有権者.com」公式HP。

 http://charitv.me/btt311.com/upmayoeru/p2.html

 

 (11)「日本政治.com」公式HP。

 http://nihonseiji.com/

 

 (12)「明るい選挙推進協会」公式HP(年代別投票率の推移)。

 http://www.akaruisenkyo.or.jp/070various/071syugi/693/

 

 

 実に12もの(厳密には16)リンクを貼らせて頂いた感じですが、とりわけ、(図解5)の(1)における、20歳だの若い世代の12人の声、その一つ一つの意見、考えに、自分は、強い共感を抱くのです。

 

 とりわけ、強い共感を抱くのが、和歌山市の大学生、佐々木愛(まな)さんの意見。

 「子どもの未来」。より具体的には、「将来の日本を支える子どもの未来を真剣に考える社会に」です。

 この、愛さんの思いに、自分も全面的に共感できる、というか、自分も同じような想いを籠めて、今回の投票に臨んだ感じであるんですよね。

 

 あるいは、広島県廿日市市の大学生、山口水蛍(みずほ)さんの意見。

 「有言実行」。より具体的には、「できもせず、よいことばかりいう政治家には飽き飽きだ」です。

 この、水蛍さんの考え、強い説得力を感じますし、このような、空虚感、絶望感、幻滅感、いかようにも表現し得るかなと思いますが、いずれにせよ、水蛍さんの思いは、少なからず同じような思いを抱く若い世代がいるように、自分も感じるんですよね。

 

 他にも、「初志貫徹」「地方に元気を」「現場を見ろ」「責任感」「将来の保障」「逃げない」「今すぐ脱原発」等々。

 いずれのことをも、なるほど、確かにそうだよね、と強く感じるのです。

 

 

 では、今回の衆院選において、自分がどのような投票基準で投票したかを、自分なりに示してみたいと思います。

 ただし、勿論、具体的な投票先は言えません。ですが、「小選挙区と比例区は分けた」「関西のとある小選挙区」「自民にも民主にも強い違和感であり、かついわんや公明、共産も選択肢から除外」とだけは述べておきます。

 

 

 (図解6)自分(愛球人)の、今回の2012年衆院選における投票先の基準。

 

 (1)「どのような社会を志向するか」ということのビジョンの具体性、及びそういったビジョンに自分がどれほど共感し得るか。

 (2)「子どもの未来」。特に、どのような環境にあろうとも、子ども一人一人が、学びたいだけ思い切り学べる、志や希望に向かって生きていける、そして、いのちが大切にされる、いわば、「教育や子ども、いのちや学術研究に対する公的投資」の充実をどれほど描けているか。

 (3)どれほど「震災復興」「脱原発(あるいは卒原発)」に本気で向き合ってくれるか。復興ならば、インフラ整備等のハード面以上に、震災以前からの課題であった、教育環境や医療環境(医療施設も医師数も不足感が否めない)、あるいはコミュニティー創出、そういったソフト面の充実にどれほど取り組んでくれるか、あるいは、「脱原発」ならば、できるだけ具体的なビジョン(工程表)、あるいは、それに裏打ちされ得る、具体的な再生可能エネルギーの具体的方法論を明示してくれるかどうか。

 

 

 他にも、いろいろとありますが、主として、上記の3つの要素を、主たる判断基準にした感じです。必ずしもベストは見出しにくいにせよ、よりベター、あるいは共感し得る、それを志向するような思いで、一票に思いを籠める感じでしょうか。

 ただし、「比例区は政党、特に目指す社会像重視。小選挙区は人物をある程度強く考慮。」、これも率直な自分のスタンスとしてあるんですよね。尤も、自分の現在の小選挙区は、ベストの人物がいない状況が長く続いているので、むしろいつも小選挙区に悩まされている感覚であったりするのですが。

 

 ただ、「子どもの未来」「震災復興」、特にこの2つのことは絶対に譲れない。

 だって、社会をより一層光り輝かせ得るのは、子どもであり、若い世代である、と強く考える訳ですから。

 

 そう。今回の衆院選。いろいろな論点があった。

 しかし、ある種、一つの論点に集約し得るとするならば。

 それは、「社会のありよう」、言わば、「目指すべき社会像、理想とする社会像」、それが問われているのではないか、と。そのように、自分は強く思うのです。

 

 

 では、上記のことをも踏まえて、長い文章になりますので、「2012年衆院選、一人の若い世代として感じること。」の続きを、(その2)にて示したいと思います。 

 何卒、最後まで御拝読して頂けると、とても有難く思います。

 

 よろしく御願い申し上げます。