「2013年WBC、野球日本代表の3連覇実現に向かって、現時点で感じること(その2)。」

 こんにちは。愛球人と申します。

 

 「愛球人ホームページ。」、第36回のブログエントリーの論題は、「2013年WBC、野球日本代表の3連覇実現に向かって、現時点で感じること。」です。

 

 実質的には、ブログエントリーの本論の35回目になります。そして、NPBブログエントリーの4回目、野球日本代表ブログエントリーの2回目になります。

 

 では、(その1)の続きから、考察を始めます。

 

 

 ここで、主要国(韓国、キューバ、米国)の予想スタメンを、自分なりに考察したいと思います。

 

 

 (図解8)自分(愛球人)が予想する、現時点での2013年WBC米国代表主力選手。

 

 [スタメン打者。]

 1(中)ビクトリーノ(レッドソックス、両)

 2(遊)ロリンズ(フィリーズ、両)

 3(左)ブラウン(ブルワーズ、右)

 4(一)テシェイラ(ヤンキース、両)

 5(三)ライト(メッツ、右)

 6(DH)スタントン(マーリンズ、右)

 7(捕)マウアー(ツインズ、左)

 8(二)フィリップス(レッズ、右)

 9(右)ゾブリスト(レイズ、両)

 

 [主力投手。]

 先発(ジオ・ゴンザレス[ナショナルズ、左]、RA・ディッキー[ブルージェイズ、右]、ボーグルソン[ジャイアンツ、右])

 ロングリリーフ(ホランド[レンジャーズ、左]、デトワイラー[ナショナルズ、左])

 中継ぎ(ぺスタノ[インディアンス、右]、グレカーソン[パドレス、右]、ティム・コリンズ[ロイヤルズ、左]、パーキンス[ツインズ、左])

 セットアッパー(クリス・ぺレス[インディアンス、右]、シシェック[マーリンズ、右])

 抑え(キンブレル[ブレーブス、右])

 

 

 特徴として、投手が15人もいます(先発は3人+デトワイラーで回す感じか。それを除く11人のうち、左腕は4人。つまり、投手15人のうち、左腕が6人ということになる)。

 左打者の多い日本ですので、左のワンポイント(恐らくティム・コリンズ)は、容赦なく繰り出される可能性はあるかもしれません。

 恐らく対戦する場合、2次Rを1位通過できれば、決勝でしょう。とすれば、ジオ・ゴンザレスが先発と考えてよい。あまり得点は見込めないことを、覚悟せねばなりません。

 とすれば、6回~8回の中継ぎタイムが勝負になるのかな、と。中継ぎの質は、日本の投手とさほど変わらないと考えられますので、ここで畳みかけたい(勿論、ジオ・ゴンザレスの球数を出来るだけ投げさせることも肝要かなと思いますが)、と考える感じです。

 捕手及び二遊間の守備力は、必ずしも高い訳ではないと思います。ですので、足を遣った野球(エンドラン等)は、とても有益な方法かな、と正直思うのです。

 

 その一方で、打撃陣。強力なのは、3番~5番の中軸陣です(ブラウン、テシェイラ、ライト)。いずれも国際経験が豊富ですし、状況に応じた打撃ができます(勿論破壊力も充分)、6、7番(スタントン、マウアー)も一発があるので、繊細な投球が求められるといえるでしょう。それを、8番~2番までの、足を絡め得る曲者が絡む感じになるのかな、と思います。

 中軸の3人は、牧田の出番が増えてくるかな、と思いますので、抑えはなおさら、杉内の方がよいかな、と個人的には感じます(あるいは球種の多さや経験では、涌井も一案かも。いずれにせよ、決勝での対戦が予想されるので、決勝仕様を考慮すべきかと)。森福、山口鉄の左腕救援陣は、マウアーへのワンポイントというよりは、足を駆使されたくない局面(特に、9番~2番の両打ちが並ぶ局面)で、より起用価値が増してくるかもしれません(盗塁リスクを軽減させ得るので)。

 

 

 (図解9)自分(愛球人)が予想する、現時点での2013年WBCキューバ代表主力選手。

 

 [スタメン打者。]

 1(遊)アルエバルエナ(右)

 2(二)J・フェルナンデス(右)

 3(三)グリエル(右)

 4(左)A・デスパイネ(右)

 5(DH)セペダ(両)

 6(一)アブレウ(右)

 7(中)ベル(右)

 8(右)トーマス(右)

 9(捕)モレホン(右)

 

 [主力投手。]

 先発(ヒメネス[右]、V・ガルシア[右]、ペドロソ[右])

 中継ぎ(A・ロドリゲス[右]、ベタンコート[右]、F・アルバレス[右]、イグレシアス[右]、D・ヌニェス[左])

 抑え(N・ゴンザレス[左])

 

 

 今回も、伝統の「破壊力打線」の印象です。特に、3番~7番は、どこからでも本塁打が充分起こり得ることを、覚悟せねばなりません。しかも、右打者(両打者)がずらりと並びますので、左腕の効力もあまりありません(ただ、ぶんぶん振り回す傾向にあるので、技巧派の投入はかなり効力があると見ますが。特に、牧田、森福、杉内、涌井等)。

 対する投手陣。上記に挙げたのは、おそらくこのような陣容だろう、という感じに過ぎません(ちなみに投手13人のうち、左腕投手は3人のみ)。N・ゴンザレスを抑えにしたのは、代表経験が長く、かつ代表ではリリーフを主戦場にしてきたからです。恐らく、1次R(3月6日)は、最も自身のある投手をぶつけると思いますので、ヒメネスが先発かな、と思います。

 

 特徴として、若い選手がかなり多い印象を覚えます。

 投手ならば、F・アルバレス(19歳)、D・ヌニェス(20歳)、イグレシアス(22歳)、等々。打者ならば、トーマス(22歳)、アルエバルエナ(22歳)、J・フェルナンデス(24歳)、A・イバニエス(19歳)、等々。

 このような若い選手は、ほとんど全くデータがありません。ですが、代表になるのですから、潜在能力はかなり高いのでしょう。

 ハイスコアゲームを覚悟せねばならないかな、と思いますが、つなぎの打撃は勿論、継投において、技巧派をいかに効果的に投入していくかが、ポイントになってくるのかな、と自分は考えます。

 

 

 (図解10)自分(愛球人)が予想する、現時点での2013年WBC韓国代表主力選手。

 

 [スタメン打者。]

 1(中)李容圭(イヨンギュ、起亜、左)

 2(二)鄭根宇(チョングンウ、SK、右)

 3(三)崔廷(チェジョン、SK、右)

 4(DH)李大浩(イデホ、オリックス、右)

 5(一)金泰均(キムテギュン、ハンファ、右)

 6(右)李晋映(イジンヨン、LG、左)

 7(遊)姜正浩(カンジョンホ、ヒーローズ、右)

 8(左)金賢珠(キムヒョンス、斗山、左)

 9(捕)姜民稿(カンミンホ、ロッテ、右)

 

 [主力投手。]

 先発(張洹三[チャンウォンサム、三星、左]、尹錫珉[ユンソクミン、起亜、右]、張元準[チャンウォンジュン、警察庁、左])

 ロングリリーフ(宋勝準[ソンスンジュン、ロッテ、右]、徐在応[ソジェウン、起亜、右])

 中継ぎ(盧景銀[ノギョンウン、斗山、右]、朴熙洙[パクヒス、SK、左]、車雨燦[チャウチャン、三星、左]、尹喜相[ユンヒサン、SK、右])

 セットアッパー(鄭大炫[チョンデヒョン、ロッテ、右〈下手投げ〉]、孫勝洛[ソンスンラク、ネクセン、右])

 抑え(呉昇恒[オスンファン、三星、右])

 

 

 上記を予想陣容としましたが、打線については、李承燁(イスンヨプ、三星、左)を、李大浩、金泰均と同時起用する布陣も、充分あり得るでしょう(その場合、3番DH李承燁、4番三塁手李大浩、5番一塁手金泰均、7番遊撃手崔廷、という超攻撃的布陣になる)。

 李承燁の起用法が鍵を握るかな、と思いますが、勝負どころの代打で李承燁が出てきた方が、恐ろしい感じは、個人的には抱きます。逆にいえば、そのときが、森福の出番かな、とも思うのです。

 打撃陣は、左打者を2人続けては並べない布陣にする、と予想します。ですので、左のワンポイント云々を意識するよりは、局面に応じた起用法を、と考えるのがベターかな、と思うのです。

 

 投手陣は、13人のうち、左腕投手は4人です。そのうち先発が2人ですので、恐らく、左の救援陣では、朴熙洙に掛かる負担が大きくなるかな、と考えられます。

 とはいえ、鄭大炫、孫勝洛、呉昇恒の「強力リリーフトリオ」は、参加国の中では、最高レベルでしょう。そして、このトリオを打ち崩さねば、恐らく3連覇は見えてこない。

 とりわけ、鄭大炫、呉昇恒は、国際大会の経験が実に豊富ですし、万全の呉昇恒が相手では、まず打てないでしょう。

 恐らく日本戦での先発(2次R第3戦)は、張洹三と予想します。左腕対策は勿論、「1点に拘る緻密な野球」の成否が、勝負の鍵を握るように、自分は思うのです。

 

 

 では、上記のことをも踏まえて、自分(愛球人)が考える、「2013年WBC野球日本代表における、28人枠の選手選考における私見としての一考察」を、(その3)にて示したいと思います。

 

 

 という訳で、長い文章になりますので、続きを(その3)にて記します。

 何卒、最後まで御拝読して頂けると、とても有難く思います。

 

 よろしく御願い申し上げます。