「2013年WBC、野球日本代表の3連覇実現に向かって、現時点で感じること(その4)。」

 こんにちは。愛球人と申します。

 

 「愛球人ホームページ。」、第36回のブログエントリーの論題は、「2013年WBC、野球日本代表の3連覇実現に向かって、現時点で感じること。」です。

 

 実質的には、ブログエントリーの本論の35回目になります。そして、NPBブログエントリーの4回目、野球日本代表ブログエントリーの2回目になります。

 

 では、(その3)の続きから、考察を始めます。

 

 

 ここでは、自分(愛球人)が考える、「2013年WBC野球日本代表における3連覇のために大切なことの一考察」を、したいと思います。

 

 

 (その1)では、今回の2013年WBCを考察する際のたたき台について(特に日程、投球数制限)。

 (その2)では、米国、キューバ、韓国の主力メンバー考察について。

 (その3)では、今回のWBC野球日本代表の28人枠の選手選考で思うことについて。

 

 

 今回の「28人枠」への違和感は、ここまでで、お分かり頂けるかな、と思います。特に、聖澤の代表落選は、実はいまでも、頭では理解できても、心で受け入れることが、し切れずにいます。

 とはいえ、決まった「28人枠」こそ、「我々日本人、日本球界を代表しての『28人枠』」であるのも、また事実なのです。

 震災を始め、どんよりした雰囲気に光を照らすべく、なおさら、「3連覇」実現あるのみと強く抱きますし、NPBを代表する存在をもってすれば、「3連覇」の実現は充分可能、と強く考える訳です。

 

 ただし、手持ちの選手のやりくりを見誤らないこと。特定の選手と心中することに拘らず、局面に応じて「鬼」になりきれるかどうか。これが、「3連覇」実現への絶対条件になる、と強く考える訳です。

 はっきり述べますが、準優勝も最下位も同じである、「3連覇」あるのみ、と自分は強く考えていますので。厳しい表現で申し訳ないですが。

 

 

 いま一度、(その1)にて言及した、日程及び闘球数制限について、触れようと思います。

 

 

 (図解5)2013年WBC野球日本代表、日程シミュレーション。

 (1)1次R第1戦 ブラジル(3月2日、福岡)

 (2)1次R第2戦 中国(3月3日、福岡)

 (3)1次R第3戦 キューバ(3月6日、福岡)

 (4)2次R第1戦 豪州または台湾(3月8日、東京。1位通過の場合)

 (5)2次R第2戦 韓国またはキューバ(3月10日。東京。ここに勝てば準決勝)

 (6)2次R第3戦 韓国またはキューバ(3月12日。東京。ここに勝って米国戦回避を)

 (7)準決勝 ドミニカまたはベネズエラ(3月18日。サンフランシスコ。恐らく日本時間の昼)

 (8)決勝 米国または韓国(3月20日。サンフランシスコ。恐らく日本時間の昼)

 

 

 (図解6)投球数制限のレギュレーション。

 (1)基本的に、1次R65球、2次R80球、準決勝及び決勝95球。

 (2)連投は2連投まで可能。連投したら中1日登板を空けねばならない。

 (3)50球以上投げると中4日必要。30球~49球ならば中1日必要。29球以下ならば連投可能。

 

 

 これを踏まえて、です。まず、打線がどうなのか。先日(2月24日)の壮行試合のメンバーが、恐らく基本線になるかな、と思いますので、それを踏まえて考えてみましょう。

 

 

 (図解16)2013年WBC野球日本代表、打撃陣考察(その1)。

 [スタメン。]

 1(遊)坂本

 2(二)松井稼

 3(DH)内川

 4(捕)阿部

 5(中)長野

 6(右)糸井

 7(一)中田翔

 8(左)角中

 9(三)松田

 

 [控え。]

 第2捕手(炭谷)

 第3捕手(相川)

 左の代打(稲葉)

 代走、内野守備要員(本多)

 内野守備要員(井端)

 内野守備要員、左の代打、代走(鳥谷)

 

 

 正直、やはり、ややアンバランスな印象が拭えません。また、阿部に「一人三役」は、あまりにもきつすぎるのではとも、正直感じます(正捕手、4番、主将)。

 主将、正捕手であることは、絶対に譲れない。その強打も勿論活かしたい。ならば、(5番)にするのがベターでは?と正直思うのです。

 

 あるいは、1番では、足の早い打者が望ましいのではないか?とも思います。とはいえ、足の速い、という意味で、ないものねだり(つまり、聖澤)をしても、仕方がない訳でもあるのですが。

 そして、「日本代表の4番」は、「状況に応じた打撃」ができるかどうか、つまり、「破壊力」のみならず、「野球IQ」「魂」をも兼備することが求められるのです(だから、松中信彦は、永遠に「代表のレジェンド」であると強く考える訳ですが)。阿部でなければ、適任者は、中田翔、松田になろうかと思いますが、「松中的スタイル」が、この2人にできるのか、ということも問われます。

 

 あるいは、現代表は、大砲は、中田翔、阿部の2人しかいません(あとは松田、坂本も可能ですが、この2人は本質的には3番、5番タイプ)。だとすれば、貴重な快足選手の本多の活用法も、重要になってきます。個人的には、代走でとどまらせるには、あまりにも惜しいように、自分は思うんですよね。

 そして守備力。例えば、鳥谷の内野守備の秀逸ぶりは、相応に評価されてしかるべきかと思います。まあ、こうして考えると、内野にどうしても偏重しており、外野の手薄さをどうしても感じずにはいられなくなってしまうのですが(中堅手長野は聖域。状況に応じて、右翼手内川、左翼手中田翔という、超攻撃的布陣もやむなしになってくる)。

 

 やはり、個人的には、外野守備(及び走塁)に、相応の配慮が必要であったのでは、とどうしても感じますし、特に、ベテラン二遊間(はっきりいえば、井端)が必要だったのか?という疑問符を、どうしても抱くのです。

 本多の「快足」、鳥谷の「堅守」、松井稼の「経験」、松田の「勢い」、坂本の「勝負強さ」をいかにして最大限に共存させ得るのか。それでいて、阿部の負担を最大限に軽減させるには、中田翔の4番、となると、中田翔をDH(または一塁手)で起用することがベターにもなってきます(これはつまり、右翼手糸井、左翼手内川をも意味している訳ですが)。

 ある種、複雑な方程式を解くような感覚ですが、自分なりに、オプション布陣を示してみたいと思います。

 

 

 (図解17)2013年WBC野球日本代表、打撃陣考察(その2)。

 (中田翔4番、阿部5番にする場合。)

 

 [スタメン。]

 1(遊)坂本

 2(DH)松井稼

 3(左)内川

 4(一)中田翔

 5(捕)阿部

 6(三)松田

 7(右)糸井

 8(中)長野

 9(二)本多

 

 

 (図解18)2013年WBC野球日本代表、打撃陣考察(その3)。

 (坂本、本多、鳥谷、松田、松井稼を同時起用して、かつ、中田翔を6番でのびのびと打たせたい場合。)

 

 [スタメン。]

 1(中)長野

 2(DH)松井稼

 3(右)内川

 4(捕)阿部

 5(遊)坂本

 6(左)中田翔 

 7(三)鳥谷

 8(一)松田

 9(二)本多

 

 

 このように考えると、打撃陣で、最もしっくりいきそうな感じがするのは、(図解17)のパターンであるように思うのです。阿部の負担が軽減できて、守備、走塁をある程度担保できて、破壊力、つなぎの打撃のバランスが取れる(破壊力が見込める打者を4、5、6番に置けて、かつ、左打者が2人続くことがない)。

 これがベターかな、と思う訳ですが、こうして考えると、打線は、大量得点は見込めないと覚悟せざるを得ないでしょう。つまり、投手陣が鍵を握ることになります。

 

 ここで、投手陣を巡る現状を、整理してみましょう。

 

 

 (図解19)2013年WBC野球日本代表、投手陣考察(その1。現状整理)。

 (1)先発3本柱は、田中将(右。2日・ブラジル戦)、前田健(右。3日・中国戦)、能見(左。6日・キューバ戦)の方向。ただし、田中将、前田健(特に後者)は、状態がよくない。

 (2)第2先発は、内海(左)、摂津(右)、大隣(左)の方向。

 (3)抑えは牧田(右。下手投げ)にしたい意向。

 (4)杉内(左)の安定感は特筆。自分は抑えに推したいが、恐らくセットアッパー起用が有力か。

 (5)森福は「左のワンポイント」か。残る「抑え経験者」の涌井(右)は、セットアッパーとみる。

 (6)山口鉄(左)、今村(右)も、順調な仕上がり。澤村(右)は短いイニングでこそ輝くと考えるが。

 

 

 で、日程を考えると、先発Aは、「3月2日のブラジル戦→3月8日の豪州戦」は鉄板となる。

 先発Bは、「3月3日の中国戦→3月10日の韓国戦」。先発Cは、「3月6日のキューバ戦→3月12日の韓国戦」。

 そして、万一、3月10日の韓国戦に敗北したときは、3月11日の敗者復活戦(キューバ戦)がある訳で、第2先発のうち1人が、「4人目の先発」として起用される可能性がある。となると、この「4人目の先発」になり得る第2先発は、2次Rでは「第2先発」としては使いづらくなります。

 そして、3月12日の韓国戦を有利に進める意味では、先発Aをここでもリリーフに投入しておきたい。となると、先発Aは、3月8日の豪州戦では、「49球以下」に抑えたい、となります。

 で、恐らく先発Aは、3月18日の準決勝(ドミニカ戦)となる。先発B、先発Cは、3月20日の決勝(米国戦)に投入しておきたい、という感じでしょうか。

 

 ここで抑えておきたいのは、「100球」は、「6回」をベースに考えられる、といわれています。

 となると、「29球」は「1回と3分の2程度」、「49球」は「3回程度」、「65球」は「4回程度」、「80球」は「5回程度」、「95球」は「6回程度」となります。

 

 さらに述べれば、恐らく、前田健は、本大会でも思うように機能しないのでは、と悲観的に見ています(この場合、追加召集の候補は、「抑え経験者」がベターなので、山口俊[横浜]、青山[東北楽天]がベターと思うが、追加召集は考えないこととする)。

 それを踏まえて、自分なりのシミュレートをしたい、と考えます。

 

 

 (図解20)2013年WBC野球日本代表、投手陣考察(その2。予想シミュレート)。

 (1)3月2日、福岡、ブラジル(田中将[3回]→内海[2回]→澤村[1回]→森福[1回]→涌井[1回]→杉内[1回])

 (2)3月3日、福岡、中国(前田健[2回]→摂津[2回]→大隣[1回]→森福[1回]→今村[1回]→山口鉄[1回]→杉内[1回])

 (3)3月6日、福岡、キューバ(能見[4回]→内海[2回]→涌井[1回]→杉内[1回]→牧田[1回])

 (4)3月8日、東京、豪州(田中将[3回]→摂津[2回]→澤村[2回]→山口鉄[1回]→杉内[1回])

 (5)3月10日、東京、韓国(内海[4回]→大隣[2回]→森福[1回]→涌井[1回]→杉内[1回])

 (6)3月12日、東京、韓国(能見[4回]→田中将[2回]→森福[1回]→涌井[1回]→牧田[1回])

 (7)3月18日、サンフランシスコ、ドミニカ(田中将[5回]→摂津[2回]→涌井[1回]→杉内[1回])

 (8)3月20日、サンフランシスコ、米国(能見[5回]→牧田[1回]→澤村[3分の2回]→森福[3分の1回]→涌井[1回]→杉内[1回])

 

 

 上記のようなシミュレートにしたのは、下記のような感じをイメージしてです(私見全開であることを、御許し下さい)。

 

 

 (図解21)2013年WBC野球日本代表、投手陣考察(その3。予想シミュレート理由)。

 (1)前田健は状態が上がらないとみるから。大隣は、最終的には雰囲気にのまれてしまうのではとみるから。

 (2)2次Rでは、内海が先発に昇格して、摂津が「4人目の先発」として起用されるとみるから。また、田中将は、3月12日の韓国戦を見据えて、3月8日の豪州戦は抑え目の投球数にする。

 (3)牧田は貴重な下手投げだからこそ、本領を発揮すべき局面で起用すべきと考えるから。故に、登板機会は、大一番の局面に基本的に限定する。

 (4)杉内の豊富な経験は代表の生命線。パフォーマンスも確実に計算できる。故に、抑えは、杉内と牧田の「ダブルストッパー体制」で対応するのがベターと判断。

 (5)あらゆる役割に対応可能な涌井は「セットアッパー」で固定。「左のワンポイント」の出場機会はさほどないとの判断から、森福、山口鉄は、調子、状況に応じて起用すべきとの考え。澤村は出来るだけ短いイニングでのピンチ時での起用がベターとの判断だが、状況に応じてロングリリーフにも対応。

 (6)準決勝は、とにかく決勝進出を、そして、できるだけ救援陣を投げさせないを強く意識して、田中将を先発起用。決勝は、能見の状態がよいとみて、先発起用。内海はリリーフ待機。そして決勝のリリーフは、局面に応じて、調子のよい選手、タイプに適合し得る選手からどんどんつぎ込んでいく。必要に応じて、杉内を8回から投入することも厭うべきではない。

 

 

 いずれにせよ、「采配の工夫」「心を一つにする」「同じ方向を向く」ことなくして、「3連覇」はあり得ない、と強く考える訳ですが、「3連覇のための絶対条件」を、自分なりに、下記に示したいと思います。

 

 

 (図解22)2013年WBC野球日本代表、「3連覇」実現のために絶対に必要と考える「7つの要素」。

 

 (1)ファンが「29人目の選手」として最大限のサポートを!

 (2)選手28人、指揮官が「心を一つに、同じ方向を向く」!

 (3)特定の選手と心中せず、それでいて「自分たちの野球」を貫くこと!

 (4)捕手、内野手は、投手への声掛けを積極的に!それだけでも投手にパワーがみなぎる!

 (5)一つでも先の塁を貪欲に!盗塁、バント、エンドランを駆使すべし!

 (6)状況に応じた巧みな継投を!投球数制限をも強く意識すべし!

 (7)的は己の中にあり!積極的なプレーをしてこそ、勝利をより引き寄せ得る!

 

 

 いずれにせよ、「2013年WBC日本代表」が、「3連覇実現」を叶えることを、強く希求してなりませんし、絶対に出来る、と強く信じて、ありったけのサポートをさせて頂く思いです。

 

 

 長文、駄文、とても申し訳ございません。

 未熟な自分で申し訳ないですが、今後とも何卒よろしく御願い申し上げます。