「野球日本代表、2013年春、WBC第4回大会の覇権奪還のために大切なことの一考察(その5。第4回WBCでの覇権奪還の実現のための具体的処方箋)。」

 こんにちは。愛球人と申します。

 

 「愛球人ホームページ。」、第38回のブログエントリーの論題は、「野球日本代表、2013年WBCにおける敗因総括分析、及び、今後のWBCの覇権奪還のために大切なことにおける、現時点で感じること。」です。

 

 実質的には、ブログエントリーの本論の37回目になります。そして、NPBブログエントリーの5回目、野球日本代表ブログエントリーの3回目になります。 

 

 では、(その4)の続きから、考察を始めます。

 

 

 「選手選考」「統一球」「NPBの機能不全性(ビジョンの稚拙性)」、この3つのために敗北した、ということを、ここまで述べてきました。

 しかし、下記のことをも、正直強く抱くのです。

 

 

 「他国のレベルアップ。他国が日本に追い付いてきた。もう、ほとんどの参加国と日本との差は、さほどないと考えねばならない。」

 

 

 正直、今回のWBC。日本は4強でしたが、他の野球有力国、つまり、米国、キューバ、韓国は、2次Rまでに敗退となりました(韓国に至っては1次R敗退。正直、一人の野球ファンとしては、とてもショックでした)。

 これは実に衝撃です。しかし、その一方で、野球途上国と目されてきた国の躍進が目立った大会ともいえます。

 

 プエルトリコは準優勝(もともと地力があったとはいえ、選手層が決して分厚くなかった意味では特筆に値する)。台湾は2次R敗退でしたが、韓国、日本と互角の戦いぶりでした。ブラジルは、1次R3戦全敗と、結果自体は不本意だったかもしれませんが、内容は、試合終盤まで競った展開の連続であり、日本やキューバとの力の差は、さほどなかったといえるでしょう(大砲の不在はやむなしかもとはいえ、守備やつなぎの打撃は世界に通用し得ることは証明した。あとは投手陣の層を厚くできれば、第4回大会において、2次R、あるいは4強に名を連ねても何ら不思議ではない)。

 そして欧州勢。オランダは4強(韓国、キューバを撃破して、日本、ドミニカとも互角の戦いを展開した)。イタリアは2次R敗退でしたが、試合終盤まで競った展開の連続であり、打撃は世界に通用し得ることを証明したと思います。ここも課題ははっきりしていて、投手層の強化と守備の強化ができれば、4強に手が届き得るのでは、という段階まできているかな、と思うのです。

 

 「野球の裾野を拡げる」ことこそ、WBCの最大の存在意義と感じる訳であり、その意味で、プエルトリコの準優勝、欧州勢の躍進、ブラジルの健闘(結果は不本意だったかもしれないが、内容は決して悲観する必要はない)は、それだけでも、興行的にも、中長期的ビジョンの観点でも、「大成功」といえると思います。

 そりゃあ、正直、日本に3連覇して欲しかったです。3連覇が叶えば、日本野球が世界に誇れる一つのスタイルをまざまざと世界に見せつけることができますし、そして、第4回大会以後の開催方法(決勝ラウンドの日本開催の実現は勿論、開催時期の見直し、開催方式のさらなる改善等を、日本主導で進めることが可能になるので)にも、よりプラスに、ポジティブに進めることが可能になるはず、と考えたからです。

 

 ですが、日本が4強に終わり、韓国、キューバ、米国をも早期敗退になったのは、有力国と途上国の間に差がなくなっていることを示している訳であり、途上国は「可能性」を証明して、有力国は「危機感」を否応でも実感せざるを得なくなり、「ビジョンの再構築」を自ずと求められることになる。その意味では、日本は、ある種、「負けてよかった」のかもしれない、と正直思うのです。

 

 

 日本がプエルトリコに敗北したことも、勿論、日本が「統一球」「選手選考」で自壊したことの帰結でもありますが、正直、純粋に、プエルトリコの「勝利への執念」が凄まじかった、とりわけ、正捕手にしてチームリーダーの、ヤディアー・モリーナの「野球IQ」が超人的だった(配球術の卓越ぶり、投手のテンポを局面に応じて変化を付ける、内外野の細かい守備位置まで的確に指示できる視野の広さ、等々)。自チームを責める、というよりは、プエルトリコにこそ称賛して然るべきである、恐れ入りました、ということに他ならない、という感じです。

 

 それに、仮に日本がプエルトリコに勝てていたとしても、正直、ドミニカに勝てたかといえば、「うーん、どうだろうか。」というのが、正直なところでしょう。

 尤も、ドミニカも、必ずしも「最強メンバー」とはいえなかったかもしれません(自慢の打撃陣だけでも、プホルス、ベルトレ、オルティス、バティスタ、C・ゴメス等が不参加であった)。ですが、特に、主力打者(カノー、レイエス、H・ラミレス、エンカーナシオン、クルーズ等)は、それだけでも充分過ぎる破壊力でした(しかも一人一人が「フォアザチーム」に徹しており、その上とても底抜けに明るい。これでは打ち負かすのはそうはできない)。

 「これが世界だ。」正直、そう認識せざるを得ないのかもしれません。

 

 

 何よりも衝撃は(正直、喜ばしいことでもあるのですが)、プエルトリコ、オランダ、イタリア、ブラジル、いずれのチームも、度合いは別として、ベースになっているのは、日本の「野球」をもとにスタイル、戦術が構築されている、ということです(ドミニカについても、時として、「野球」のエッセンスを取り入れている局面があったように映る)。

 これは、日本の「野球」が、一つの有効なスタイルとして認識されていることを意味しているといえるでしょう。ですが、それと共に、「野球」が「野球」に敗北した(米国やドミニカのような「ベースボール」に敗北したならばともかくかもですが)、この現実も認識する必要があるでしょう。

 

 

 何よりも強く考えさせられるのは、「準備」を入念に積んできた、というか、「地道な努力」を積み上げたことを立証しつつあるチームが、いくつもある現実、それに日本は追いつかれ、このままいくとやばいかも、という状況に、あっという間になっている、ということです。

 

 何を以て「準備」「地道な努力」といえるのか、簡単に説明できる感じではないですし、どのくらいの時間や労力をつぎ込んできたのかも、あらゆる事情や環境等に左右されますから、一概には言えないのですが、少なくとも、例えば、オランダ、イタリアといった欧州勢は、4年の時間を最大限に使って準備してきたことが伝わってきました。例えばイタリアは、マイク・ピアザ(元メッツ等。かつて世界を代表する強打の捕手として活躍した)さんが、事実上のヘッド兼打撃コーチとして打撃陣をまとめ、有志レベルとはいえ、オフシーズンは入念に合宿を積み重ねてきたと伺います(オランダも似たような感じだとか)。

 台湾も然りで、今回は予選からの出場を余儀なくされましたし、国内リーグも、八百長問題等のスキャンダルもあって、4チームと小規模ではありますが、それを逆手にとって、代表活動の期間を多くとってきたと伺う。例えば、2010年アジア大会でも、ほぼフルメンバー(勿論オールプロ)で参加していましたし、最後は地力の差が出ましたが、地道な努力、そして自分たちの野球の方向性が間違っていないことを示した、悲観することはない、と強く思います。

 

 

 そして、プエルトリコ、ドミニカ。例えばプエルトリコは、少なくとも1年前の時点で、他国の有力選手のビデオを取り寄せて(1年前になれば、主力数人の顔触れはわかってくるでしょうから)、選手の「癖」を研究してきていたのだとか。準決勝の日本戦において、「弱点を徹底的に突くリードをしていますね。」という解説があったと記憶しますが、なるほど、そう考えると、苦戦の納得が付くのです。

 

 で、ドミニカ。確かに、数人のスター選手(プホルス、オルティス、ベルトレ、バティスタ、C・ゴメス等)が不参加でした。一見すると、迫力不足になりやするまいか、と映るかもしれません。

 ですが、結果的には、「完全優勝」という結果になった。そう考えると、いやむしろ、「代表愛」と「フォアザチーム」を具現化し得る選手のみを集めた、その帰結なのかもしれません。確かに、カノー、レイエス、H・ラミレス、クルーズ、いずれも、09年WBCのメンバーでありましたし。

 

 というか、レイエスやカノーの底抜けな明るさ、極めつけは、優勝が決まったとき、ロドニー(絶対的守護神)が、いつものように「どうだ!」という決めポーズをとって、そこから程よく喜んで、そしてプエルトリコと御互い全員で健闘を称え合い握手、抱擁、そして、トロフィーをもらって喜びを爆発(ちなみに、ロドニーを中心に喜ぶ際、いつも何故かバナナあり。恐らくロドニーの大好物。優勝が決まったときは、バナナが国旗になっていましたが)。

 もう、最高すぎる、という感じですが、「一体感」を強く感じるんですよね。そして、「いつだって全力」なんだけど、それでいて「楽しく」プレーしている。

 

 野球って、こんなに素晴らしいんだ、それを、ドミニカやプエルトリコの選手は、体現していたように映るんですよね。それを、日本は(我々ファンをも含めて)、どこかで見失ってはいなかったか、と。

 

 

 話を少し戻すと、他国は、「自分たちの野球」を見つめ直し、弱点を補いつつ持ち味を伸ばし(ドミニカは打撃、プエルトリコは一球への執念)、そしてライバル国(有力国という表現がより適切かもしれない。完全に日本は研究されている印象を覚えた)を徹底的に研究する。

 少なくとも、1年前くらいから他国は準備を進めてきた。そして、日本の野球のエッセンスを、なりふり構わず取り入れてきた。ドミニカも、プエルトリコも、きめ細かい継投で的を絞らせず、いわば、日本がやりたい野球をやられてしまった感じがするんですよね。

 

 しかも日本の場合、統一球で打者の自信をおかしくするわ(そしてWBC球と実は似て非なるものであっただわ)、2010年アジア大会をオールアマで参加だなんて対応をするわ(この時点で、正直「やる気あるのか」と思った)、果てには、選手会が平気で不参加を辞さないと言い出すわ(プロ意識を疑う。繰り返すが、引退勧告くらいの厳しい処分をちらつかせるべきだった。選手会もコミッショナーも御互いに、ビジョンの稚拙性を認めざるを得ない感じ)。

 これでは勝てません。恐らく、他国の主力選手のビデオ分析も、まともにできていなかった、と考えざるを得ないでしょう。代表の常設化も、もっと早くにやるべきであった訳で(だから、アジア大会が事実上不参加同然なんていうことがまかり通る。近隣諸国に対して極めて失礼)、結局、どこかで「慢心」があったことが、否めないように思うのです。

 

 

 これでも、日本は、米国よりは、ましかもしれません。

 というのも、米国は、「本気が伝わらない」とよく言われますが、自分は、そういう問題とは違うと思うんだよなあ、という感じなんですよね。

 なんというか、「一体感」が伝わらないんですよ、米国代表には。確かに、個々で言えば、ライト、ロリンズ、ブラウンのように、「代表愛」「祖国への誇り」がひしひしと伝わる選手は、少なからずいます。

 

 ですが、あれじゃ米国は勝てないよ、と思うのは、「本来の役割でなきゃいやだ」というオーラが、あまりにも伝わってきてしまっていることです。

 下位打線や代打なんて嫌だは、まだましで、中継ぎなんて嫌だ(普段は先発または抑え)、本来と異なる守備位置は嫌だ(テシェイラの代役がホスマーというのが象徴的。代役を一塁手本職に拘る必要はなかったはず。何のためにゾブリスト、ブルームクイストを組み込んだのか、中途半端だった)。これでは「チーム」になりようがない、と。

 そこで、仮に、CCサバシア、バーランダー、ストラスバーグ、フィルダーを組み込んだところで、問題の解決にはならないと思います。個の力である程度は押し切れても、優勝の栄光には恐らく届かないだろうなあ、と。

 

 何故NBAのスター選手を集めた男子バスケ米国代表が、あれほどまでに強いのか。単純な個の力のみならず、それを「チーム」に還元し、そして「チーム」の中で自分にできること、すべきことを的確に把握し遂行できるから、そういう選手ばかりで固められているから、ということなんですよね。

 それが、野球米国代表にはない。最たるものが、投手陣における中継ぎの多さ。救援投手を多く配することは、自分も共感できますが、抑え経験者をもっと積極的に置かないと、「怖さ」を相手に植え付けることは、正直厳しいでしょう。

 根本的な発想を変えない限り、このままでは第4回大会でも、同じことを繰り返しかねないと思うのです。

 

 

 その点、日本は、例えば、松田の9番起用、鳥谷の二塁手(あるは三塁手)起用、杉内や涌井の中継ぎ起用でも、さしたる破綻は起こさない、むしろプラスにさえなる。これは、ある種メンタリティーの差かもしれません。

 さすがに自分が指揮官ならば、松田の9番起用はもったいないと思いますが、これも一つの方法といえば、ありかなとは思います。

 

 ただ、日本には、何かが決定的に欠けていた。だから負けたのかな、という感じがするのです。それは、「選手選考」「統一球」だけでは、説明しきれない「何か」が。

 

 

 そう。まず、「絶対的チームリーダー」の存在。

 ドミニカには、カノー、レイエスが(プレーしていないときでも、ベンチから思い切り盛り上げていた。出塁時には喜びを、それこそ過剰なくらいに爆発させる感じでしたし、むしろ好感)、プエルトリコには、Y・モリーナ、ベルトランがいた。

 あるいは、オランダならばA・ジョーンズ、台湾ならば彭政閔がいた。

 

 それが日本にいただろうか。残念ながら、阿部は、「カリスマ不足」であったことが否めない(イチロー、松中、宮本と比べること自体酷かもですが…)。その意味では、MLB組がいたら、という意味では、青木がいれば、ということでならば、なるほどそうかもしれません。

 尤も、これについては、第4回大会に向けてならば、さほど悲観していません。だって、内川、松田がいるのですから(現に今回も思い切り盛り上げ役を担ってくれていましたし。それに、今回の終わり方の悔しさは、むしろ今後の野球人生の大きな財産になり得ると思いますので、自分は前向きにとらえています)。

 

 

 第二に、「正捕手育成」。

 これも、プエルトリコはY・モリーナ、ドミニカはサンタナがいました。

 阿部も有能な捕手ではありますが、これはあくまでも、打撃を加味しての話。残念ながら、配球術は、世界と少なからず差があったことが否めません。そして年齢的に恐らく4年後は代表にはいない。

 

 幸い、若い捕手の有望株は、何人かいます(勿論、炭谷、嶋にも奮起してもらいたいが)。

 高城(横浜)、伊藤光(オリックス)、田村(光星学院→千葉ロッテ)、森(大阪桐蔭3年)。

 この4人を、それこそ日本球界挙げて競わせる、育て上げる。ダイヤの原石は、やはり大きく育てねばなりません。そして各球団にも、大きく育て、温かく見守る姿勢を持って欲しいなあ、と(結果を急がないこと。例えば谷繁も、いまでこそ日本有数の捕手で大ベテランだが、若いときはなかなか結果が出ず苦心した)。

 

 捕手の重要性は、国内リーグの傾向でも、顕著なまでに出ています。その意味でも、若くて有望な捕手を、この選手と決めたら、結果が出なくても徹底的に育てる(石の上にも3年、を肝に銘ずるべき)。「急いては事をし損じる」、ということが問われているのかもしれません。

 

 

 第三に、「絶対的抑え」。

 これは、球児の不参加というエクスキューズは確かにありましたが、今回の選手選考では、明らかに、「抑え経験者」を積極的に組み込む姿勢が希薄であったことが否めません(涌井、森福の2人のみ。経験者まで拡げても、牧田を含めて3人)。

 山口俊、青山、武田久。何故、せめて候補合宿に召集しなかったのか。結果を出している抑えは、総じて精神力が強い。まあ、浅尾を守護神にしよう、という時点で、「抑えの重要性」への認識が希薄であったといわざるを得ない訳で、その時点で負けていたのかもしれませんが。

 

 他国ならば、ドミニカはロドニー、プエルトリコはH・カブレラ、台湾は陳鴻文、韓国は呉昇恒。それぞれ、「絶対的抑え」がいた。

 確かに、日本も、牧田で固定は出来ましたが、残念ながら、(結果は出ましたけど)迫力不足が否めませんでした。

 

 「絶対的抑え」の確立がなぜ重要かといえば、「この投手につなげれば、絶対に何とかしてくれる。」と、「チームを一つにする」効果があるからです。これも、日本球界として、球児が参加できないときのリスクヘッジの意識の不足を露呈した帰結、といわざるを得ないでしょう。

 

 

 そして第四に、「大砲の育成」。

 「つなぐ野球」が、日本野球の神髄であり、それが魅力である訳ですが、それはやはり、「軸」がいてなんぼでもあるのです。これもやはり、おかわりの不在が、最後までもろに出てしまった。

 

 勿論、中田翔、T岡田の育成の重要性は言わずもがなですが(第4回大会では、この2人、そして坂本で、中軸を構成できることが理想)、どの球団においても、特に若い大砲候補を、積極的に起用して、大きく育てて欲しい。

 本塁打か三振かでも、自分は別にかまわないと思います。そういう選手が1人くらい、いてもいいじゃない、と。失敗を恐れず、長所を伸ばす。いまこそ、それが問われているように思うんですよね。

 

 

 では、上記のことを踏まえて、末文に、第4回WBCに向けた、望ましい強化方針を、下記に示したいと思います。

 

 

 (図解16)愛球人が考える、野球日本代表、第4回WBCに向けた望ましい強化方針。

 

 (1)日程面。 

 [1]2013年秋(カリブ遠征。ドミニカ、プエルトリコ、キューバとの強化試合を行う[できれば3か国のいずれとも対戦が理想。少なくとも、2カ国以上とは対戦して欲しい]。)

 [2]2014年秋(アジア大会に参加。勿論オールプロ、そして基本的にフルメンバーで。何らかのテーマを決めて、内容を重視して欲しい。勿論優勝して欲しいが。)

 [3]2015年秋(プレミア12。自国開催だが、内容重視で。強化したい分野の選手で固める、やや偏りのある布陣を意識的に編成するのも一案かもしれない。)

 [4]2016年秋(ワールドグランプリ[仮称]を自国開催で新設。日本、韓国、台湾、オランダ、イタリア、ドミニカ、プエルトリコ、キューバの8カ国で総当たり形式で開催。ここで、他国の情報収集をしつつ、その時点での国内組フルメンバーで勝負して、どこまでやれるかを見定める。MLB組召集は、このときの結果と内容で判断すればよい。)

 [5]直前期(開催時期によるが、現行のままならば、候補合宿を、35人~40人程度の枠で招集する。勿論、故障者や不調者のリスクヘッジの意図もある。そして本大会へ。)

 

 (2)運営面。

 [6]代表監督、コーチ陣、コミッショナー、12球団監督、12球団オーナーが一堂に会して、野球(勿論、主として代表に関係することについて)そのものに関することで議論、意見交換し合える機会を、1月下旬(キャンプ直前)、7月下旬(オールスターウィーク)、11月上旬(日本シリーズ終了後)の、年3回開催する。

 [7]名球界参加要件の緩和(200勝、200S、2000奪三振、2000安打、400歩塁だ、400盗塁の、いずれか1つ以上を達成すれば名球界に入れるようにする)。

 [8]移籍市場の活性化(これについてはじっくり議論すべきと考えるが、海外FAを、一定の成績を課す一方で、国内FAや複数年契約、トレードを活性化する仕組みを構築すべきと考える[移籍市場のモデルはNBA。そこからアレンジがベターかと])。

 

 (3)指揮官人事。

 [9]自分が考える、大4回WBCに向けた、日本代表指導者陣容。

 (監督)古田敦也(元ヤクルト監督。アマ時代から代表の重みを熟知しており、戦術に明るく、特にバッテリー主体の野球の組み立てにはうってつけと考えるから。)

 (ヘッド兼作戦兼野手総合)西村徳文(元千葉ロッテ監督。人心掌握術に優れ、長く2軍監督やヘッドコーチの経験をしてきたことから、参謀役の心得を熟知しているから。また、短期決戦での用兵術に明るく[2010年日本シリーズ優勝]、快足選手であったことから、機動力、守備力重視の野球を植え付ける意味で適任と考えるから。)

 (投手総合)桑田真澄(元巨人。卓越する野球理論、大舞台での心得を熟知していること、及び、多彩な変化球を投げ分ける投手であったので、投球術の極意やコンディショニングを熟知することを買って。)

 (投手ブルペン担当)佐々木主浩(元横浜。抑えの極意を知り尽くすことは勿論、4年間のMLB経験があるので、異国での環境への適応をどうするかを熟知することをも踏まえて。)

 (打撃)小久保裕紀(元ソフトバンク。卓越する打撃理論、アマ時代からの大舞台での豊富な経験、そして、大砲の極意、代表としてどのような打撃をすべきかを熟知しているから。選手と年齢的に兄貴分的な架け橋になり得ることをも考慮して。)

 (内野守備走塁)宮本慎也(ヤクルト。豊富な代表経験、卓越する守備技術、バットコントロール、犠打センス、利他的メンタリティー、ずば抜けたリーダーシップを買って。選手の兄貴分としての役割をも考慮。)

 (外野守備走塁)赤星憲広(元阪神。アマ時代からの豊富な代表経験、卓越する走塁、守備理論を買って。特に、盗塁をどのように成功率を高めるかの極意を知り尽くすことや、選手の兄貴分としての役割をも考慮。)

 (バッテリー)谷繁元信(中日。捕手としての配球術の極意を熟知することの考慮。また、投手ブルペン担当の佐々木主浩と、現役時代長年バッテリーを組んでいたことをも踏まえている。)

 

 (4)その他。

 [10]TBS(JNN)に独占放映権を付与すること。第1回大会から放送してきた実績や、野球に対する情熱等を考慮してである。勿論、万一の際でも、準決勝、決勝の完全中継をすることも言わずもがな(野球の面白さ、楽しさ、素晴らしさを伝えるため)。

 

 

 いずれにせよ、日本球界全体で、今回の敗北(内容的にみれば、完敗に近いかもしれない)の総括を、じっくりとそして入念に行い、その上で、今後4年間をかけて、十分かつ綿密な強化、準備をして欲しい、と強く希求する次第です。

 

 

 長文、駄文、とても申し訳ございません。

 未熟な自分で申し訳ないですが、今後とも何卒よろしく御願い申し上げます。